五十肩
五十肩とは
1 肩に痛みと運動障害があって
2 患者さんの年齢が40歳以降
3 明らかな原因がない
ものを指します
昔は腱板損傷等も一緒くたに「五十肩」扱いされてましたが、
今では上の要件に当てはまるものというくくりになったそうです。
基本的に整形外科ではこれらの症状について、
対処は昔からのRICEの法則以外ありません。
そもそも
「肩があがらない」
といったって、
「横・前・後ろ」 の方向の違いもありますし
痛みの出方もそれぞれ。
それを一緒の病名付けること自体がおかしいと私は思います。
では整体ではどうするのか
この症状はまず検査を特に念入りにする必要があります。
どの角度までは正常なのか。どこから痛みがでるのか。
痛みが出ても動かすこと自体は可能なのか。
これらによって、問題となる筋肉の特定が出来るからです。
「わかりやすく」を心がけてここでは書くようにしていますが、
ちょっと詳しい話をします。
肩の関節というのは腕の骨(上腕骨)と肩甲骨の先(受皿)の部分です。
肩を動かす、といいますが横に90度までは受け皿の肩甲骨は動きません。
が、90度を超えると(体幹に沿って)横にスライドするように動くことで
真上近くまであげられるのです(僧帽筋等)。
前にあげる際も同じ様なことがいえます。
その時に、動かす前から収縮してしまっている筋肉があると、
本来の動きが出来ない訳です。
これは筋肉の問題ですから当然レントゲンにはうつりません。
ここからが問題なのですが、表側の筋肉だけなら
マッサージや接骨院で揉んでもらえばゆるむでしょうが
1 深層の筋肉の場合
2 他の筋肉との競合運動がとれなくなっている場合
3 角度によって神経にあたってしまう場合
単純に筋肉をゆるめるのでは、可働制限をとりさる事が出来ないのです。
これは簡単にゆるめられる場合もあるのですが、ゆるめていく過程でも
負荷がかかったり(手を使わない訳にはいきませんから)
筋肉のゆるみかたはそれぞれの部分もあるので、
毎回特に気を遣いながら、可動制限と痛みの有無を
診ていかなれればならないものです。
しかしながら、石灰性腱炎や腱板断裂等でない限り、
正しくゆるめていけば、可動制限をなくしていくことは可能で
整体の得意分野と言ってもいい範疇です。
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