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平家物語の奥深さ

と書くだけで、どのような投稿になるか、大体察する方も多いかと。またNoteの中でも平家物語の言葉の重さと、時代が変わっても上手く摘み取られている、というか変化しながら受け継がれている言葉、として、色々な投稿がありました。

学校の教科書にて必ずというほど読まれている、平家物語の冒頭部分ですが、ご参考までに下記のように書かれているそうです。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。

仏教観を伝えたいわけではないですが、ビジネスの領域で業態変化が難しく、原因はコロナ感染拡大ではなかったものの、このコロナ禍において倒産に追い込まれた、日本のレナウン、米国のブルックスブラザーズとかは、この平家物語のイメージに似ているような気がしました。

特にアパレル業界で日本一の売上高だったレナウンは、ブランドテイストやターゲット層の変化、物流や製造の効率化などへの対応が難しく、と上記記事には書かれており、そこが平家物語の話と似ているな、と。同社は中国の親会社の関係会社の不払いを受けて、最終的に倒産となりましたが。(下記投稿でもレナウンについて触れております)

平家物語の意味合いがどこまで米企業に当てはまるか分かりませんが、ビジネスモデルが時代に沿って変革できなかったという脈絡で言われるのは、ビデオレンタル企業のブロックバスターや、フィルム会社だったコダックでしょう。(足元で後者は生き返りを果たしたようです。)

また個人的には下記記事もみて、ちょっと気がかりになりました。
GEという巨大企業グループは、常に米国での金融・経済の教科書にお手本のように掲載されていた企業でした。一方で同社は、特に2008年の金融危機後から、金融部門の切り離しなど大きな再編(多くが事業売却)を行っており、足元は製造業的な会社に戻っているようです。

このコロナ禍で航空機ビジネスは今後の動向が読みにくいかもしれませんが、他の電力(ガスタービンエンジンなど)や再生可能エネルギー(風力発電のタービン等)、ヘルスケア(CTやレントゲン機材等)は今後も追い風市場ではあるのかもしれません。あとは競合ですよね。。。GEグループ全体では優秀な人材も多く輩出された会社なので、『諸行無常』とか『盛者必衰』という言葉が当てはまるとは想像していないですし、私の一人かもしれませんが、少し気がかりになりました。

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