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右向け右になるんじゃない?

オリンピックも閉幕し、これからまた話題が新型コロナやワクチンに戻ってくるかと思います。オリンピック開催のさなか、新型コロナの変異株であるデルタ株(以前はインド型と言っていたウイルス)の世界的感染爆発は著しくなっており、日本も例外でないのはご承知の通り。

その中で個人の意思を重視していた、ワクチン接種先進国のアメリカにおいて、ワクチン接種の義務化が俄かに現実化されそうな流れである。

米国の企業や州政府で職員に新型コロナウイルスのワクチン接種を義務づける動きが広がってきた。違反すれば解雇される場合もある。
「わたしたちの社会(活動)に完全に参加したいのであれば、ワクチンを接種する必要がある」。ニューヨーク市のデブラシオ市長は3日、屋内のレストランやスポーツジム、娯楽施設の従業員や利用客に対し、少なくとも1回のワクチンを接種した証明の提示を義務付けると発表した。8月16日から段階的に導入し、9月13日に完全に実施する。

無論、米国のようにワクチンの余剰がある国が故に取れる政策ともいえるが、ワクチン接種が進まないフランスではワクチン接種促進のために、賞金や物ではなく、義務化(に近い方向)へ進めている模様。

欧州でもワクチン接種証明の義務化が進む。フランス議会は7月26日、飲食店などの利用時に「健康パス」の提示を義務付ける法律を可決した。接種完了の証明や、48時間以内のPCR検査の陰性証明、6カ月以内のコロナ完治証明を健康パスとして認める。

日本を見ると、やはり接種できない人への差別や偏見にならないようにという配慮から義務化への流れとは足元はなっていないが、本当にこれが続くのだろうか、というのが本日の問いである。

もちろんワクチンのちゃんとした情報を政府が出し続けているし、今後もするだろう。なので情報が足りない?というのは、ちょっと違うのかな、と考える。

一つの転換点は、米国がワクチン接種してないと入国できないとした場合だろう。簡単に言えば、ハワイやLA、ニューヨークへ渡航の際にはワクチン接種がマストだよ、と言われたら、やはり接種する人は増えるだろう。ワクチン接種の有無が自らの国内移動へ影響なくても、海外への移動に大きく支障が出るとやはり方向性は変わるとみている。所謂外圧であり、右向け右、という感じであるが、結果的にそのやり方が日本にとって、ワクチンが行きわたった際に接種率を高める策として有効な気がする。


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