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運用会社の動向とヒント②

前回投稿の続きとして、運用力が試される日本の中小型株投信ファンドの上位組み入れ銘柄はパフォーマンスの良い銘柄だったか、もしくは個人でもこれらの銘柄をフォローしておけば、上手く運用できるのか、というヒントもあるか、見てみようと思います。

今回下記8つの投信(モーニングスターの分類による、国内株式中型・小型に入る投信でレーティングが5段階中4か5)をピックアップし、検証してみました。

# ファンド名(運用会社)
1 日本厳選中小型株ファンド (AMOne)
2 三井住友・中小型株ファンド (SMAM)
3 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン (TMAM)
4 企業価値成長小型株ファンド   (AMOne)
5 日本割安株オープン (SMAM)
6 ファンド“メガ・テック” (AMOne)
7 BNYメロン・日本中小型株式ダイナミック戦略F (BNYMellon AM)
8 BNYメロン・日本中小型成長株アクティブ・ファンド (BNYMellon AM)

基準日が6月末、7月末とバラバラなので、各銘柄の上記8ファンドでの保有額というのも目安にしかなりませんが、手計算をすると、上記全ファンドでの保有額トップ20の銘柄は下記の通りです。

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①の日本厳選中小型株ファンドと③の東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの純資産額が他の6ファンドに比べて大きいため、その2ファンドでの組入れ銘柄により、上記銘柄の比重も多くなってしまうのですが。
またアンリツ、ディスコ、日本電産、シスメックス、HOYAとか日本では大型・中型と呼ばれる企業も多く入っていたので、そこを除くために上場市場とTOPIXのインデックス内の振分も見てみました。(TOPIXインデックスの詳細については、リンクご参照下さい)

このリストの中で、TOPIXSmall1/2、もしくは東証2部やマザーズ上場となっている銘柄は7銘柄ありますが、ほぼ全ての銘柄でコロナ禍前の株価水準を既に抜けており、これらの銘柄については、確かにGoodなチョイスをされており、これは個人投資家にも使えるヒントだな、と感じました。

逆からみると、既にコロナバブルの恩恵を受けている銘柄、ともみられ、この7銘柄について、「みんかぶ」上で売り推奨などが多くみられました。

運用会社の運用力や目利き力の低下が収益力低下につながっている、というコメントを前回投稿で書かせて頂きましたが、このような実力を取り戻すには多くの運用会社に、上場株であれば、Goodな銘柄選定を恒常的にしていただく必要がありそうですが、そんな銘柄選定が上手ければ、多くの投資家が既にコピーしてますよね。。。ジレンマを感じます。



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