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投資の意義・異議

投資にどのようなイメージ、または意義を見出されているでしょうか。大きい話だと、ファイナンシャルプランナーに聞けば、ライフプランとキャッシュフローの話が出てくるでしょうし、細かい話だと、デイトレーダーに聞けばチャートや板情報、日頃のニュースなどの話が多いでしょう。

最近の株式市場は各国の中央銀行や政府の財政出動、また経済再開を背景に戻ってはきているものの、この度のコロナショック(2020年2-3月)を通じて、2008年の金融危機時にも痛感したことが再度出てきたような気がします。それは、短い時間軸の間において市場全体に及ぼすほどのイベントが発生した場合、いくら分散投資していても、結局リスク資産(国債以外の債券や株等々)に投資している以上、マーケット全体の下落に伴う、資産価格の下落は(程度の違いはあるでしょうが)避けられない、という現実でしょう。それは投資資産の分散投資による、異なる資産間での負の相関、という考えは長い時間によって作り上げられている、ともいえるのかもしれません。その中で自分の投資するお金に価値を見出す、という考え方もあるでしょう。

また話が少しズレますが、昨今Webで見る投資関連記事で、インパクト・社会貢献・ESG(環境、社会、ガバナンス統制)に配慮した案件に投資する、というクラウドファンディングが流行っている、という話があります。発展途上国の小規模ビジネスへの貸し付けやコロナショックで困っている飲食やエンターテインメント関連への貸付なり寄付など、未公開株の株式投資から貸付、寄付など用途は様々ですが、一つの投資意義であるかと。

今後を見据えてた上で、投資戦略やスタイルが例え社会貢献に関するものであっても、市場の下落局面を完全に逃れることは難しいですが、このような投資スタイルがもっと浸透するためには、もちろん良好なパフォーマンスがあると最高ですが、そうでなくても一定程度市場並みのパフォーマンス(定量要因)と社会貢献できているという投資家の満足度(もしくは責務を果たす、といった内容)が定性的に足されていくのかな、と思います。

またESG関連(または国連が定めたSDG-持続可能な開発目標ーに沿った)事業は、今後より多くの企業から注目を浴びる一つの投資軸であるでしょうが、一方でSDGのような基準があろうとも、第三者の観点からすぐに白黒つく、分かりやすい、という事業ばかりでもなく、あまり定量的な評価が簡単でないのも、今後も理解すべき課題でしょう。

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