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無知の知から始まる意識改革

世の中にはフェイクニュースが溢れている。なぜかというと、フェイクニュースによって得をする人間がいるため、金をつぎ込んでフェイクニュースを作ってもらうためだ。実際、ユーゴスラビアからの独立以降、停滞する経済に悩むマケドニアではフェイクニュースが「新たな産業」として、一攫千金を狙う貧困層の新しい仕事として確立している。

こので行くニュースが一番影響を与えた場面はおそらくアメリカの大統領選で、トランプとヒラリーの両者の様々なフェイクニュースが錯交した。
いわゆるポピュリズムもフェイクニュースによる影響で、「国民が苦しむのは移民のせい」「異教徒のせい」「自由貿易のせい」とわかりやすい敵をつくる事で支持を獲得している人間が得をしている。 

情報社会は人間の精神構造に良くも悪くも著しい影響を与えている。今回は認知バイアスをテーマに掘り下げていきます。

無知な人ほど賢いふりをする

なぜ人は薄っぺらな主張に流され、浅はかな判断をするのか。

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認知科学者スティーブン・スローマンとフィリップ・ファーンバックは、人間は自分が思っているより、ずっと無知であると主張する。無知であるという自覚の欠如が、時に不合理な判断や行動というかたちで個人や社会に危険な影響をもたらす。無知を乗り越える事が現代を生きて行く上で重要。

先に結論を言ってしまえば、無知な人ほど「◯◯はいい。◯◯は悪だ!」という偏重的な意見を持つというのが科学的データとして出ています。知らないのに何か知っているように思っている事を"ダニング=クルーガー効果"といい、偏重思想の人はIQが低い、つまりシンプルに"頭が悪い"のだ。

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