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なぜなぜセカイミラー染み【詩】

床の染みが叫んでるヒトの顔に見えた

ヒトは【鏡】だというが 世界もそうだ

培われた認知がある限り
世界は私の眼を通す

なぜ叫んでいる

同時に私は
なぜ小鳥の声に惚けているのか

声 色 形 空間

次々と雪崩れ込んで 去ってゆく

一度【そのように】見てしまったモノは

いくら思い違いをして 時間が経っても

また叫んでいる

固着 こびりつく いやだ

だから私は

どれでもない

を目指しているのに
こびりついた認知が たらしめる 私に

知識は何も覆さない
迂遠の先には また叫び

太陽の明滅が意味をなさないと悟ったなら
持て余す価値すらない時間の流れ

だれか私を バカにさせて

認知から外れた
コゲついた鍋底を
私は 私を だれかが私を

つれていってください

みんながそっぽを向くから 手を

手のとりかたがわかりません

だからムリヤリでもいいです

私が答えをだせないことを

いっぱい教えてください

いえ ダメなんです

そんな単純な答えでは

たくさんたくさんたくさん

もがいて 考えた その先の
一縷の望みのような ちいさく たよりない

鈍い光を放つ そんな手を だれか

私にさしのべてください

その手があたたかければ

きっと私は

涙をやっと 流せるかもしれません

鏡にうつる だれかはジブン

『やっと会えたね』って

抱きしめてください

そんな日が

そんな日を

    私は

今日も床の染みは叫んでる
ねぇ にっこり笑ってよ
これだけおねがいしてるのに

どうしてなのかな

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