ストレングス・ファインダーを2回受けて②―1年4ヶ月の間に何が変わったのか―

はじめに

 本noteは続編になります。良かったら前編も読んでください。
 今回は、前回 (1年4ヶ月前) から変化のあったストレングス・ファインダーの資質について言及します。当時は、就活を始めた頃でした。今からやってやるというやる気が強かった反面、少し本来の自分ではなかったかもしれないとも思えます。その影響はどこに現れたのでしょうか。

順位が上がった方々

5位以上上がった資質の方々をご紹介します。

着想 (戦略的思考力)
前回: 13位、今回: 2位
 
新しいアイデアを思いついたり、ものごとの関連性を見出すこの資質。
 なんと、トップランク外からの2位入賞です。元々強めでしたが、これは何か変化があったと思わざるを得ません。発想が突飛すぎるので、周囲の人から理解してもらえないと影に身を潜めがちな資質みたいです。前回受験したのは、丁度就活を頑張ろうとしてた時。もしかしたら実行力や現実性を重視していた結果、着想のような突飛なものが軽んじられ、自分の中でも身を潜めてしまったのかもしれません。最近は割と自分に甘いというか、ありのままの自分を受け入れようという姿勢なので、着想が表に出てきてくれたのかもしれませんね。イノベーションの創出には不可欠な資質だと思うのでめっちゃ嬉しいです。

内省 (戦略的思考力)
前回: 14位、今回: 9位
 自分で考えて納得させる。知的活動や議論が好きな資質です。
 順位的にはトップ10外から今回ランクインした形にはなりますが、僕の上位資質で間違いないでしょう。私的な感覚ではMBTIにおけるTi (内向的思考) に通じるところがありますし、僕のタイプENTPはTiを第二機能として持っています。
 今回順位が上昇した理由ですが、なんでしょうね。就活用アカウントとして運用し始めたTwitterで多くの社会人の方をフォローしているので、そこで高度な議論が目の前で繰り広げられたり、それに対して私見を述べる場面が増えたからでしょうか。あとは、仕事塾での価値提供のためにより知的な議論や思考を提供しようとしていたからかもしれません。

社交性 (影響力)
前回: 17位、今回: 10位
 新しい人と出会い、惹きつけ味方にすることが好きな資質です。
 前回は丁度真ん中くらいの順位でしたが、今回はなんとトップ10入り!これは恐らく就活を通した自分自身との向き合い、それと仕事塾での活動によるものではないかと思っています。
 就職先を考える上で気になったのが、今後の人生で出会える人の数・多様性でした。僕は高校の文理選択の頃から理系として生きてきて、大学院まで来ました。しかし、自分は同質な人々と接するだけで本当に良いのか。いろいろな人と関係性を築きたくないのかと思うようになりました。知らない人との出会いを楽しみにしていたのです。また、仕事塾では自分とは全く異なるバックグラウンドの学生と将来について話したり、初対面の学生の悩みを聞いて一緒に解決策を考えることもありました。このような経験を通して新たな人と出会い、関係を築くことへの関心が高まり、結果として潜在的な社交性が強まったのではないかと思います。

自己確信 (影響力)
前回: 20位、今回: 12位
 自分が正しい方向に進んでいるという根拠のない自信です。
 なんというか不思議な気分ですね。この手の資質は低いものだと思っていて、実際前回は低かったのですが、今回はトップ10には入らずともいい位置を取っています。本当に上位に近い資質になったなら結構嬉しいです。
 根拠のない自信がある人が本当に羨ましい人生でした。自分で言うのもなんですが、それなりに長所はあるつもりです。でもそれを他人と比べて低く自己評価したり、他の短所のほうが大きく見えたりすることが嫌でした。就活で心が挫けるようなこともありましたが、最終的に自分のありのままを受け入れてくれる内定先に出会い、仕事塾でも自分を尊重してくれるようなコミュニケーションを取っていただき、最終的にはこの自己確信が高まったのかもしれません。ありがとうございます。
 
共感性 (人間関係構築力)
前回: 28位、今回: 16位
 その名の通り、相手の立場に立って共感することができる資質です。
 前回が最低レベルで、今回中位に上がってきたので、強みとは言えませんが大きな変化です。元々ドラマとかで簡単に泣く方なので、共感力はそれほど低くないと思うんですよね。ただそれが仕事みたいな場面だと優先的に発揮されないのかもしれないです。これも仕事塾で感性豊かな方々と接することで鍛えられたのかも(?)

親密性 (人間関係構築力)
前回: 32位、今回: 19位
 
これもその名の通り、人との密な関係を築く資質。社交性とは異なり、特定の人たちとより親密になることを目指します。そして共感性と同じ変化をしてます。やっと人になったんですかね、僕。

適応性 (人間関係構築力)
前回: 25位、今回: 18位
 今を大切にし、不測の事態にも柔軟に対応する資質です。
 この説明を見て、MBTIのP (柔軟・知覚) みたいだと思ってしまいました。さらに読み込むとESFP (エンターテイナー) のようだと思っちゃいました。現に、ドESFP-Aの友人はこの資質が高いです。僕もENTPなのでどちらかといえばPなのですが、SFではそれほど高く表示されません。元々それほど高くなかったがENTPであるという自覚によって強まったのか、適応性が高い人たちと接することで刺激されたのかもしれません。

活発性 (影響力)
前回: 30位、今回: 24位
 アイデアをすぐに実行に移す資質です。失敗を失敗と捉えません。急成長中のベンチャーが求めてそうな資質ですね、知らんけど。
 順位が上がったとはいえ下位のままです。就活や仕事塾を通して活発的な状態に憧れを覚えて、もしくはENTPの柔軟的な活発さにあるべき姿を求めて、順位が上がったのかもしれません。

指令性 (影響力)
前回: 33位、今回: 25位
 状況の主導権を握り、自分で判断して指令を下します。
 僕はこれが結構苦手でした。でも、就活のGDや仕事塾の活動を通して求められることがあったので、少し浮上したのかもしれません。活発性とほぼ同じ変化をしてます。

競争性 (影響力)
前回: 29位、今回: 23位
 文字通り競争大好きで、やるからには勝ちたい人ですね。
 なんかこれも就活の影響デカい気がします。大学院まで含めて6年間あって、試験はあっても自分の評定との戦いだし、競争を強いられなかったのでやはり最下位層の資質でした。ところが就活をやって、やれビジネス戦闘力だ実績だと言われて意識が変わったんだと思います。きっとそんな感じです。これもさっきと似た変化。パターン見えてきたよ! (厚切りジェ○ソン風)

責任感 (実行力)
前回: 19位、今回: 14位
 一度やると言ったことに対して心理的な責任を持ち、確実に果たす資質です。
 それなりに高いと思っていたので、この結果は納得しています。ちょっと僕のエニアタイプ1に通じるところもありそうですね。一応5位以上上がったものは変化があったものとして扱っていますが、これに関してはそれほど影響がなかったかもしれないと思っています。あるとしたら、やはり仕事塾での有給のインターンの影響でしょうか。それほど強くないが常にちょっとは使われてる資質として、これからも大事にしていきます。

順位が下がった方々

 ここからは5位以上下がった資質をご紹介。

ポジティブ (人間関係構築力)
前回: 15位、今回: 22位
 
情熱的で、褒め上手で、落ち込んでも復活が早い、所謂ポジティブ。
 僕割とポジティブだと思ってるんですけどね。下がっちゃったのがちょっとショックです。ただ、説明を読んでると、ポジティブだけだと問題の本質的な解決にならないのではと思ってきてちょっと納得しました。ポジティブの有用性は理解してるから意識的にポジティブになることはできるけど、それが「クセ」の域まで到達していないんですよね。影響力系のガツガツ資質がちょっと上がった代わりに下がったのかもと思いました。

成長促進 (人間関係構築力)
前回: 21位、今回: 27位
 
他人の可能性を見つけ、それを伸ばす資質です。教育者にぴったりな資質でしょう。
 僕はこれが低く、今回さらに低くなりました。個別化も最上志向も強いんだから、成長促進もあれば良いメンターになれた気もするんですけどね。恐らく、僕は個人の成長にそれほど興味がないんだと思います。教育業界なんて絶対に行かないとか思ってたくらいですし。自我が強いんで、他人よりは自分に矢印が向いてるのかもしれませんね。この観点からすると、やはり影響力系が強まった結果、相対的に低くなったのかもしれないと感じました。

回復志向 (実行力)
前回: 27位、今回: 34位
 問題を解決するのが大好きな資質です。さて、その問題というのは、あるべき姿からの乖離のことです。
 僕は常々、合理型とか解決思考型とかに当てはめられますが、これに関しては全く異なるようなんですよね。実践性・具体性に反する態度がここにも現れてるのかもしれません。最上志向が長所を伸ばそうとするのに対して、回復志向は短所を直そうとするのですから、低いのも納得できます。ちなみにただでさえ低い順位がさらに低くなった理由は定かではありませんが、自分のありのままに近づいた結果、より自分らしい資質が上位に移動し、相対的に下がったと考えるのが妥当かもしれないです。

慎重さ (実行力)
前回: 24位、今回: 31位
 
文字通り慎重です。成果を出すために念入りに準備をすることから、実行力にあたります。まあ、低いですね。うっかりミスとか忘れ物とかするんで、高いわけないです。これも回復志向と同じで、元々低いものが相対的にさらに低くなっただけでしょう。

規律性 (実行力)
前回: 16位、今回: 33位
 身の回りを秩序立て、ものごとをルーティーン化することで実行力を上げる資質です。
 ルーティーンとかめちゃくちゃ苦手なので妥当な順位です、今は。いや、なんで当時は16位なんていうまあまあ高いところに存在していたのでしょう。17位下がるのは異常だと思うんですが。自分を理解していなかったのか、もっとしっかりした人だと思っていたのか…。どう考えても今の順位のほうが納得感ありますし、別に自分が当時から相当堕落しただなんてこと思いません。強いて言うなら、当時はコロナ禍の影響で自宅で過ごすことが多く、ある意味習慣化された生活を送れていたからかもしれません。あれは極めて限定的な状況でした。

目標志向 (実行力)
前回: 5位、今回: 21位
 目標を定めることで、その目標に対して邁進できる資質です。
 確かに、学部4年とかの時は国際学会に向けて頑張れたりしてましたよ。就活始める前も、すごい企業から内定取ってやるとか意気込んでたのかもしれません。でも、気づいちゃったんですよね。定量的な目標を決めるのも苦手だし、集中力もそこまで続かないんですよ。ここまで順位が変わるのも珍しいと思いますけど、自分の状況によっては持ってこれたりするんですかね。少なくとも、自然体ではそれほど高い資質ではないです。

達成欲 (実行力)
前回: 6位、今回: 29位
 タスクを1つずつ確実にこなし、必ず成果を上げる資質。体力があるのも特徴です。
 この落差は半端なくないですか。トップ10からワースト10に転落しているのは、SF受験者の中でも中々珍しいのではないかと思います。目標志向と同じ匂いがするんですよね。目標志向×達成欲ってめちゃくちゃ仕事できるイメージするじゃないですか。就活初期は、そんな理想のセルフイメージに踊らされていたのかもしれません。もちろん、何か達成するのは気持ちいいですよ。でもそれが自然にできるか、ってことですよね。現に、今書きかけの別のnote放置してこれ書いてますし、やっぱり元来の上位資質ではなかったのかもしれないですね。

分析思考 (戦略的思考力)
前回: 2位、今回: 17位
 ものごとの原因を追求し、分析して理屈で説明する資質です。所謂論理的思考力とやらに最も近いニュアンスの資質なんじゃないですかね。
 これが僕は納得いかんのですよ。前回までは僕の一種のアイデンティティとして機能していたわけです。実行力の方々のように、これが一時的なものではないと思いますし、今でも一定の論理的思考や分析的な観点はあるつもりです。17位って低めですけど、最下位層でもないですしね。なので、なんとかこの変化を説明するためにこのnoteを書いたといっても過言ではありません。
 やはり、ひとつは就活を通した人との交流が大きいように感じます。コンサルの面接では論理性が重視され、GDや選コミュ等では自分より論理的思考力の深さも速さも勝る人たちを多く見てきました。また、仕事塾では相手の気質に合わせたコミュニケーションを心がけ、必ずしも論理的な正しさが最重要ではないという環境も味わいました。その結果、自分の分析思考に頼る姿勢やそこへの信頼性・自信といったものが低下し、今の順位に落ち着いたのではないかと思います。また、代わりに2位になった着想はかなり順位を上げており、ある種突発的な着想が順位を上げることで、論理的な接続が重視される分析思考が存在感を潜めたことも考えられます。人間関係構築力の一部が順位を大きく上げたことによる影響もありそうですね。

以上が僕の34種類の資質の変化とそこに対する感想です。
まとめも書こうと思ったのですが、長くなりすぎたので次に回します。
 

 
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?