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映画「15年後のラブソング」

WOWOWの「W座からの招待状」の鑑賞

本編前後の小山薫堂さんと信濃八太郎さんのトークで
「好むターゲットがはっきりする作品で
年齢的にも自分たちの年代は好む人が多いのでは」、と言っていました
私もそうなので、二人のコメントに共感しました。
私は大好きです。

観終わった後で知ったのですが
「アバウト・ア・ボーイ」「ハイ・フィデリティ」「2番目のキス」などと同じ原作者 ニック・ホーンビィの作品でした。

3作品とも好きな映画なので
映画を観終わった時にすごく気分がよかったのは、原作が好みのもの(たぶん)だからなのでしょう


イーサン・ホークが大好きなので
彼が登場した場面で、彼が出ているということを思い出し
「ヒョ!」と嬉しくなりました
なかなかな おっさんぶりでの登場でしたが
渋みが増してて、とってもよかったです

やや落ちぶれたおっさんなのですが
とってもいいパパで憎めない男を演じています
彼の過去が明かされた場面は、そこからの彼の人生の痛みが伝わってきて静かながら胸がギュウッとなりました

イーサン演じるタッカー・クロウは現在は活動していない歌手。
ダンカンとアニーはやや倦怠期のカップルで
ダンカンは”タッカー・クロウ”のブログを作るほどタッカーの熱狂的ファンでタッカーのことを崇めていて
アニーとはやや倦怠期のカップル

タッカーのアルバムのデモCDを聴いたアニーが
曲を聴いて感傷的になってるのかと思いきや
退屈すぎて寝てしまって
素直にその感想をダンカンに告げると
ダンカンは完成品より、そのデモの方がいいと言い
アニーはどうかしてると 彼女を拒絶します
それをきっかけに、15年付き合っていたダンカンとの溝にアニーは気づいていきます


アニー役のローズ・バーン かわいいです
「インスタント・ファミリー 本当の家族見つけました」や
「ピーターラビット」でもよかったのですが
これはもっといい。キュートです

タッカーにアプローチするアニーがすごくいい
すごくストレートだけど自然な感じで
それに答えるタッカーの返事の仕方もすごく好きです

私にとっては
「いいわぁ」って思える場面やセリフが
たくさん散りばめられていました

タッカーが自分の息子に
「お前も父親になりパパが死ぬ前に元妻が何人もできる」
とか普通に言っているのも、なんかいいなぁと思った

タッカー本人が自分の作品を「クソだ」
と言ったことにダンカンが

「あなたのような本当に才能がある人は自分でそのことに気づかないんだ
あなたにとっては普通だから
僕はあのアルバムを何よりも評価する
完璧だからじゃなく僕には大事だから
あなたにはクソでも構わない
アートは作者のためじゃない」
と怒ったシーンは響きました

それまであまり好感度を持てなかったダンカンというキャラに
魅力を感じました

私もすごい好きな曲があって
それをライブで聴けた時は感激して涙したのですが
その後、そのアーチストはその曲を作った当時から
”白い粉”の中毒者でもちろんライブで聴いたその時も
そうゆう状態でパフォーマンスをしていて
そんなのに自分が感動してたことを残念に思ったことがありました

でもやっぱり自分はすごくその曲が好きで
その時感動したことは事実なのです

ダンカンの言葉に共感しました



タッカーの息子のジャクソンもかわいい!

タッカーの記事や写真、作品で埋めくつされている
ダンカンの部屋を観た時や
父親の演奏する姿を初めて観た時の表情が、もう可愛すぎます

義理のお姉さんの赤ちゃんと対面した時の表情もすごくかわいいです

他にもたくさん好きなシーンがある映画でした

あまりに好みの映画だったのですごく嬉しくなった作品でした


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