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文章を書く上で参考になった本 3冊

小学校3年生のとき、毎日終わりの会で「5分間日記」というものを書かされていた。A5サイズの縦書きのノート、行は結構太かった気がする。これを毎日1ページ、どんなことでもいいから5分間で埋めろというのがお題である。最初はせいせい2,3行ぐらいしか書けないが、慣れてくるとどんどん書けるようになって、じきに1ページ埋まるようになった。慣れるのに個人差はあったが、すぐにみんな書けるようになっていった気がする。

文章を書くということについて一番昔の記憶は、恐らくこの5分間日記だ。ぶっちゃけ当時何を書いていたかはまったく覚えてないが、「限られた時間の中でとにかく一定量の文を書く」という訓練(スパルタ?)をしてもらったことは、きっと今でも血肉になっていると思う。当時の先生に感謝である。

文章を書くことについてはまだまだまだまだ修行中の身だが、過去読んだ本の中で参考になったものを何冊か紹介したい。

1)まず気軽に文章を書くための基本所作を学ぶ

まず読みやすい文章を書くために最低限知っておいたほうが良いことを身に付けるのにとても良いと思う。物書き専門の人からすると当たり前のことばかりかもしれないが、私には非常にありがたかった。そもそもこの本自体が読みやすいから、納得感もある。

ちなみに、上記の補足として以下のサイトも紹介したい。
上記本にも「重複を避ける」などいくつか文章技術の記載があるが、この系統は本多勝一先生の「日本語の作文技術」が原点ではないだろうか。直接この本にあたっても良いが、ポイントはこの「原則集」の部分だと思うので、それならまずは以下のまとめサイトからで良い気がする。ここの修飾語の語順などをまず抑えたい。それだけで随分読みやすくなる。

2)効率的に文章を書くコツを身に付ける

ブログなどに挑戦し出すと最初は1記事書くのにも随分時間が掛かる。自分がなぜ時間が掛かったか考えてみると、構成とネタ作りを一緒にやっていたからだった。まずターゲットと話したいことを決めて、あらかじめ記事の下地となるネタを出してから、構成を考え文章の体裁を整えていくと効率的だ。こうした基本的な「文章を生産する」アプローチを学べる。ちなみにプレゼン資料作りにもこのやり方は適用可能だ。アウトプット全般に有効な方法だと思う。

3)ロジックで武装したビジネス文章力を学ぶ

一定の長さ/重さのビジネスレポートを文章で書く場合、「読みやすさ」というだけでは圧倒的に役不足で、論理構造を組み立てそれを文章で表現することが求められる。
その目的でこの本はとてもおすすめだ。本当はベースになっているバーバラ・ミント氏の本を推したいが、正直これまで紹介した人達にはすこぶる評判が悪かった。ちょっとわかりにくいらしい。(確かに・・・)
その点この本はその難解さを大いに解決してくれている。
長文で書かれた文章が「結論→根拠(箇条書き)」というかっこいい構成に変貌するのをミント本で初めて見た時、そのスマートさにあこがれてやたらこの方式でメールを書いていたことを思い出す。知らない方には是非その感動(大げさ?)を味わって欲しい。


プラスα)

圧倒的な熱量が押し寄せて自分も何か文章が書きたいと思わせてくれる大好きな本だ。一次情報の収集にこだわる本気度や徹底ぶりは、普段の仕事の取り組み方についても考えさせられる。とにかく熱い。

ちなみに本文内で紹介された荻さんによる映画「ロッキー」の解説動画。これをきっかけに実際映画を見たら本当に最高だった。

以上、自身の振り返りも兼ねて書いてみた。参考になれば幸いだ。

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