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愛とリーダーシップの関係

優秀なリーダーの最大の秘訣は愛である。
~『リーダーシップ・チャレンジ 12章 だれでもすばらしいリーダーになれる』 より~

約一か月に渡り読んできた「リーダーシップ・チャレンジ」ですが、今日が最終回です。全348ページの大作でしたが、リーダーシップを身に付ける上での多くの示唆にあふれ、考えを深めてくれるアイデアに溢れていました。

中には「それは理想論過ぎないか」と思う部分もありました。ただ、自分には見えていない部分、理解できない部分があってこその学びであり、また時間をおいて触れることで、違う何かを得られるのではないかと期待しています。

さてこのリーダーシップの体系化に挑戦した本作ですが、最後には何と書いてあったと思いますか?この本の締めの一節こそ、冒頭に引用した一文でした。

優秀なリーダーの最大の秘訣は愛である。

リーダーシップは実践こそが全てであるという持論の元、様々な実践と原則を語ってきた本書ですが、そのラストを飾る言葉が、「リーダーシップは愛だ」の一言だったという結末は、大変味わい深かったです。

愛と言えば、エーリッヒ・フロムの「愛するということ」が有名です。この本の中でフロムは、愛について考える時、誰かを「愛する」という主体的な行動こそが大切だと説きます。こうした愛することへの主体性の大切さは、以下の言葉に集約されます。

愛するということは、なんの保証もないのに行動を起こすことであり、こちらが愛せばきっと相手の心にも愛が生まれるだろうという希望に、全面的に自分をゆだねることである。/エーリッヒ・フロム「愛するということ」

相手に見返りを求めず、主体的に動くことで状況を変えようとリスクを取って行動する姿勢は、まさにリーダーシップの本質そのものであり、こうした背景を考えるほどに、「リーダーシップとは愛である」というメッセージの本質がより深く染み渡ります。

またフロムは、「人を愛するには、まず自分と自分の人生を愛せよ」とも述べます。この言葉もリーダーシップに重ねた時にまた違った示唆があります。

人を愛するには、まず自分と自分の人生を愛せ。

人を導くには、まず自分と自分の人生を導け。

自己偏愛という文脈では決してありません。自分と自分の人生を導けているという自信と気持ちの余裕がなければ、人を導く上でもどこかで迷いが生じたり、時に人よりも自分を優先してしまう、そういう意味だと解釈しています。

では、自分と自分の人生を導くにはどうすればよいのでしょうか?

答えは1つではありませんが、まずは自分を見つめ、人の話を聞き、常に学ぶ姿勢を持ちつづけるということだと思います。そしてなんの保証もないのに行動を起こすことができれば、それこそはリーダーシップの実践に他なりません。

自分と他人を幸せにする技術として、リーダーシップをより深く学び、より多くの人に知っていただく機会を作っていければと思います。

このnoteは?

リーダーシップに関する世界的なベストセラーである「リーダーシップ・チャレンジ」を読み進めながら、リーダーシップを「自ら実践するために学ぶ」べく、そのヒントを綴っていきます。

これまでのnoteはこちらのマガジンをご覧ください。

『リーダーシップ・チャレンジ』が示す「模範的リーダーシップの5つの実践と10の原則」

模範となる
1.自分の言葉で語り、共通の理想を確認することで、価値観を明らかにする
2.共通の価値観に従って行動することで、手本を示す

共通のビジョンを呼び起こす
3.心躍るような崇高な可能性を想像し、未来を描く
4.共通の夢に訴えて、人々を引き入れる

プロセスに挑戦する
5.自発的に行動し、革新的な改善策を外部に求めることで、チャンスを模索する
6.小さな勝利を積み重ね、経験から学ぶことで、実践しながらリスクをとる

人々を行動にかりたてる
7.信頼を築き、絆を強めることで協働を育む
8.意思決定の権限を与えることで、人々の能力を高める

心から励ます
9.卓越した成果を褒め、貢献を認める
10.共同体精神をつくりだし、その価値と勝利を讃える

「#毎日リーダーシップ」とは?

みんながリーダーシップの本質を知り、何らかの領域でリーダーシップを発揮できるようになれたら最高だなと思い、日々学んだり考えたことをこのハッシュタグ「#毎日リーダーシップ」でつぶやいています。良ければフォローしてみてくださいね。








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