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ミスを効果的に指摘する方法-「新1分間リーダーシップ」に学ぶ部下の導き方(3)

ここまで「1分間マネジャー」の3つの秘訣のうち2つを紹介しました。

目標設定はすべてのはじまり
やる気のスイッチはどこにあるのか?

残る1つの秘訣が「修正」です。人にはミスがつきものです。それをどう指摘するのかが、チームとしてメンバーを率いる上でもっとも大切で、難しいことかもしれません。

「1分間修正」のポイントは以下の通りです。

・ミスを見つけたらすぐ指摘する
・まずふたりで決めた目標が明確だったかを確認する
 →明確でなければすぐ明確にする
・ミスの内容は具体的に指摘する(ちゃんと見ていることを伝える)
・事実確認と振り返りを出来るだけ詳細に行う。
・自分が感じていることを伝え、沈黙して部下に内省の機会を作る
・ミスを憎んで人を憎まず、部下を信頼し成功を応援していることを伝える

特に「目標に対する期待が一致していない」ことへの対応は要注意です。この場合は、いくらHowを振り返っても効果が薄いので、目標を明確に合意することに注力しましょう。この際リーダーが自責的にアプローチすることが効果的です。たとえ目標を繰り返し伝えていたつもりであっても、「何度も言ったじゃないか?」と言いたくなる気持ちは抑えます。伝わっていないことは伝えた側の問題だと捉える方が経験的にうまくいくからです。

あとこの1分間修正をついメールやチャットで済ませてしまいそうですが、これは要注意です。期待の合意ができてなかった可能性を確認できないことと、部下に内製のタイミングを意図的に作りにくいからです。短時間で済むので、オンライン、電話または対面の機会を作りましょう。

素直に聞き入れてくれない場合も当然あります。感情的にもつれ意図通りに伝わらない場合は、一度仕切り直しましょう。長時間のやり取りは逆効果です。あくまでもミスしたきっかけを修正してもらうことがこのコミュニケーションの目的です。部下を責めることでも自分の権威を示すことでもないので、自分をコントロールすることに意識を払いたいところです。

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引用:新1分間マネジャー /ダイヤモンド社
ケン・ブランチャード (著), スペンサー・ジョンソン (著)
金井 壽宏 (翻訳), 田辺 希久子 (翻訳)
第2章 1分間マネジメントの3つの秘訣
4 第3の秘訣「1分間修正」より

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