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人への影響は行動からしか与えられない

気付いているかどうかにかかわらず、あなたは見られている。そして、意図があろうとなかろうと、人々に影響を与えている。
~『リーダーシップ・チャレンジ 12章 だれでもすばらしいリーダーになれる』 より~

本書に、「もっともリーダーシップのお手本となった人」に関するアンケートが引用されています。18歳から30歳までは40%が家族と答え、その次が教師またはコーチの26%でした。30歳超は家族が46%で、その次がビジネスリーダー(上司)の23%だったそうです。

つまりリーダーシップを学ぶ対象は著名経営者や首相やカリスマアーティストではなく、もっと身近な人からなのでした。

一方、逆の立場で考えれば、自分自身が身近な人の影響を与える側になる(なっている)可能性も高いわけです。

人に影響を与えると言うと、ちょっと身構えてしまうかもしれませんが、恐らく人に影響を与えるきっかけになっている行為とは、自分が意識して「人に影響を与えようとした行為」ではなく、何気ない普段の行動や発言である場合が多いのではないか思います。

ー上司との何気ない会話の中で、ふと過去自分が日報や週報で書いたトピックのことを触れてくれた時。

-たまに早くオフィスに着いたら、共用部分の片付けをしてくれている上司を見つけた時。

好感度を狙ってやったことではなく、その人にとっての無意識の行動や発言こそが、人に影響を与えることが多いからではないかと思っています。

例えば、新しくあるチームのリーダーになったとして、チームメンバーとの信頼関係が築けていない状態だと、リーダーシップを発揮しようとすればするほど、周りのメンバーの気持ちが遠ざかることがあります。

そんなときは、まずチームのために自分のやるべきことをちょっと高いレベルで一定期間やり続けるというアプローチがあります。徹底的に過去の資料を読み込むとか、当該領域の情報収集をして共有するとか、みんなの話を聞くとか、本質的ではないですが誰よりも早く出社する(動き始める)とか、できることは色々あります。

自分を必要以上にすごく魅せようとしたり、無理に取り入ろうするのは得策ではありません。周りへの観察と配慮はしながらも、まずは自分の信じたチームのためにやるべきことを、メンバーの期待以上に実現することが、自分を受け入れてもらう最善の手立てだと思います。

自身のチームに対して貢献したいという想いが行動から感じ取ってもらえた時、そしてこの人は敵ではないと思ってくれた時、メンバーの気持ちの殻は少しづつ剥がれ、信頼を寄せていくはずです。

自分の影響力を過信したり卑下するのはよくありませんが、甘く見過ぎないようにしましょう。我々には等しく、良くも悪くも人に影響を与える力を持っていることを認識しましょう。そしてその源泉は常に行動であることも。

このnoteは?

リーダーシップに関する世界的なベストセラーである「リーダーシップ・チャレンジ」を読み進めながら、リーダーシップを「自ら実践するために学ぶ」べく、そのヒントを綴っていきます。

これまでのnoteはこちらのマガジンをご覧ください。

『リーダーシップ・チャレンジ』が示す「模範的リーダーシップの5つの実践と10の原則」

模範となる
1.自分の言葉で語り、共通の理想を確認することで、価値観を明らかにする
2.共通の価値観に従って行動することで、手本を示す

共通のビジョンを呼び起こす
3.心躍るような崇高な可能性を想像し、未来を描く
4.共通の夢に訴えて、人々を引き入れる

プロセスに挑戦する
5.自発的に行動し、革新的な改善策を外部に求めることで、チャンスを模索する
6.小さな勝利を積み重ね、経験から学ぶことで、実践しながらリスクをとる

人々を行動にかりたてる
7.信頼を築き、絆を強めることで協働を育む
8.意思決定の権限を与えることで、人々の能力を高める

心から励ます
9.卓越した成果を褒め、貢献を認める
10.共同体精神をつくりだし、その価値と勝利を讃える

「#毎日リーダーシップ」とは?

みんながリーダーシップの本質を知り、何らかの領域でリーダーシップを発揮できるようになれたら最高だなと思い、日々学んだり考えたことをこのハッシュタグ「#毎日リーダーシップ」でつぶやいています。良ければフォローしてみてくださいね。


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