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任期まで逃げ切るという敗北

最近知り合いから聞いて複雑な思いをした話がありました。

「経営陣は若手のことなんて二の次で、自分の定年までを逃げ切ることしか考えていない」

これまで栄華安定を誇ったその業界も、ネットの台頭を受け、傍から見ると生死の境を決する時期に差し掛かっています。ただ当事者である方々の多くは上層部ほど危機感がなく、自身の定年を逃げ切ることしか考えていないと若手陣に映っているようです。

リーダーの苦悩はリーダーにしかわかりません。影響力のある経営陣OBや株主等に囲まれるなど、身動きが取れない何らかの事由があるかもしれません。大きな組織や古く偏った業界であればあるほど、一人で立ち向かうにはあまりにも巨大で希望も次第に薄まっていくということは十分想像できます。ただ若手にそう映ってしまうこと自体が非常に残念には感じます。

私は自分で創業していた時期を除くと今の会社が3社目です。いづれも創業社長が現役でリードしている会社でした(今の会社もです)。いづれのトップの方々も、常に会社の未来価値を最大化させるために全力の方々ばかりで今も走り続けられています。ですので先の話は正直自分はあまりピンとこないというのが本音です。

違う話ですが、自分の両親は共に中卒です。かつ特別裕福な家庭でもありませんでした。ただ結果として自分には勿体ないほどの教育を受けさせてもらいました。その恩は言葉で言い尽くせません。

親の役割とサラリーマンとしての責務を一律で並べることには意味がないかもしれませんが、今だけでなく未来にも責任を持つ姿勢こそが、部下から感謝と尊敬を集めるのではないかと、両親やこれまで従事した経営者の方々含め多くの諸先輩陣から学ばせてもらいました。

組織やチームの大小にかかわらず、リーダーには任期がつきものです。そして組織である以上自分でレースは終わりません。次の走者にどうバトンを渡すのかも含めてリーダーの大事な責務です。

自分が怪我無くゴールすることだけを考えるようなフィニッシュは晩節を汚します。しっかりとスピードを乗せながら、次の走者に受け取りやすい形でバトンを託す。ここまでがリーダーの仕事であることは間違いありません。

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