浅野泰生(あさのやすお)@2代目経営者のサポーター

株式会社think shift(シンクシフト)代表取締役CEO 2014年1月、血縁関…

浅野泰生(あさのやすお)@2代目経営者のサポーター

株式会社think shift(シンクシフト)代表取締役CEO 2014年1月、血縁関係のない創業者から会社を引き継ぐ。赤字続きの同社を就任初年度から黒字化。就任期間中5期連続の増収を達成するも創業者との確執により“クビ”になる。2019年6月に起業。現在、後継者支援に奔走中。

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再生

【動画】何をするかより誰とするか

先日、一般社団法人日本経営道協会さまからご依頼いただき、私自身の後継者としての事業承継ストーリーを語ってきました。 この動画は、講演前のインタビューになります。 6分と少しの動画ですので、ご覧ください。

    • ポスト事業承継

      数年前より事業承継が社会課題となっています。 後継者不足はよく取り上げられます。 今から2年ほど前に経済産業省が発表したものによると、2025年に70歳を超える中小企業の経営者は245万人となり、そのうちの約半数が「後継者未定」となっています。 実に127万社が廃業の危機を迎えています。 高い技術を持つ中小企業も会社をたたむ選択を強いられています。 このような状況下では、M&Aの仲介会社に相談が殺到するのもうなずけます。 私は、事業承継について、別の見方をしていま

      • 【リーダーの心得】『万人ウケ』を狙わない

        「浅野さんが辞めるのなら、ついていきます!」 2019年6月1日、僕はこのように言ってくれた13名の社員とともに独立しました。 あれからちょうど一年が経ちました。 このほんの数ヵ月前の3月28日は生涯忘れることのない一日となりました。 社長として臨んだ株主総会で、僕は先代社長である創業者をはじめとする株主たちの批判の的となったからです。 例年15分ほどで終わるものがその日は2時間弱を要しました。 反論したいことは山ほどありましたが、僕は言われるがままじっと耐えまし

        • 【リーダーの心得】結果ではなく、プロセスにアプローチする

          「なんで売上が上がらないんだ!」 僕も過去に上司から詰められた経験があります。 「今月は売上をやるのか?やらないのか?」と日本語として成立していると言えなくもない問いかけに「やります!」と大きな声で応える。 会議を無事に終えるためには必要なことでした。 一般的に業務遂行能力が高い人がリーダーになっていきます。 自分ができることと他人にやらせることは違った能力が必要です。 しかし、マネジメント力の有無を測ることなく、いわゆる“できる人”に部下をつけていきます。 自

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          【リーダーの心得】受身ではなく能動的なアプローチを積み重ねる

          「浅野さん、少しお時間をいただけないでしょうか?」 普段話しかけてこない部下からかしこまって声をかけられるとドキッとします。 99%に近い確率で良い話であった試しはないからです。 以前代表を務めていた会社で、僕も幾度となく経験してきました。 僕はは辞めることを辞める人間が大嫌いなので、退職すると報告にきた部下を引き止めることはありません。 「会社を辞めたいと思うほど、つらい事がある」と相談されたら別ですが…。 転職が当たり前になった昨今においてでも辞めるつもりで入

          【リーダーの心得】受身ではなく能動的なアプローチを積み重ねる

          【リーダーの心得】自分の軸をとことんまで突き詰める

          「お前の信念が足らないだけだ!」 以前の僕には部下からの批判に怯えるような一面がありました。 会議中の納得のいかない表情、会話中に輪に入った時の微妙な空気、決まったことすら実行しない様子など、それらすべてが僕への“反抗”に思えてなりませんでした。 リーダーとしての役割を全うすることと部下の内なる声との狭間でもがいていました。 冒頭の言葉は、約四半世紀前麻雀とパチンコにともに明け暮れた、学生時代の友人から投げかけられたものです。 食事をしながらふとした流れで僕は悩みを

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          教育で人は成長するのか?〜採用8割の法則〜

          「人が育たない」 「お金をかけて教育した社員が辞めてしまった」 このような話をよく聞きます。 前回の『経営者のお金と時間の使い方〜ハンカチ理論〜』では、 教育研修について、できない人をできるようにするのが研修ではなく、できる人にさらにできるようになってもらうのが研修であるという持論を述べました。 さて、そうは言っても… 果たして教育で人は成長するのか? 教育によって、社長の期待に応えてくれる社員になれるのか? 答えは「NO」です。 僕は【採用8割の法則】を提

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          経営者のお金と時間の使い方〜ハンカチ理論〜

          中小企業の経営者は、誰に自分のお金と時間を使うべきか? 僕は【ハンカチ理論】を提唱しています。 ハンカチを広げて、その中心をつまんで持ち上げていくと、中心を頂点として周りが垂れ下がっている状態になります。 あらゆる組織のピラミッド構造はこれと同様の論理で成り立っているのではないか、と考えています。 たとえば、社員教育をする場合、誰を対象に研修を受けさせるべきか? つまり、誰にお金を使うと効果的なのか? できる人に受けてもらうべきか、それともできない人に受けてもらう

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          家族の定義

          緊急事態宣言が発令されてから丸1カ月。 一昨日、月末まで延長されると発表があった。 うちは結婚して12年、こんなに長期間にわたって家にいること、毎食(この期間に2回経験したオンライン飲み会を除く)家族と食卓を囲むことなどなかった。 子供は3人。 小6、小3、年長、学年が上がってからは小学校にも幼稚園にも行っていないので、親としてその実感も乏しい。 下2人は女の子で、仲良く遊んでいると思ったら、2時間に一度のペース喧嘩してどちらかが泣いている。 慣れない僕は正直「勘

          無名の僕が出版できた理由

          今年3月10日に6年半ぶり2冊目の書籍を出版しました。 無名の僕が、なぜ出版できたのか? 初めての本を2013年9月24日に出しました。 年・月・日まではっきり覚えているということは、僕にとっては本当に特別な出来事だったからです。 それまで本は、超有名人か、超エリートか、各業界の超重鎮しか出せないものだと思っていました。 前回の記事に書いたように、僕は目立った経歴どころか、ごくごく平凡な人生を過ごしてきました。 2浪三流大学卒、バツ1、社会に出てから10年で4度の

          一年前の思い出と自己紹介

          令和になって丸一年。 今日からnoteに記事を書いていきます。 一年前2019年のゴールデンウィークは、深圳への海外研修に参加する予定だったが、ある“事件”が勃発したため、キャンセル料50%を支払い2週間前に急遽取り止め。 妻と3人の子供は、一家の主人のいない長期休暇を覚悟していたところに、予期しなかった“朗報”が舞い込み大喜び。 いやいや、うちの一家にとっても大事件だよ、と思っていたら…   そそくさと妻が携帯を取り出し、まだ間に合う旅行先を探し始めた。 何があ