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ソングライティング・ワークブック 第137週:コーラスを繰り返すときにもう一段盛り上げる(2)

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スケッチしてみる

コーラスのヒント

ざっと思い浮かんだ歌詞のアイデア;

そのころピカソのアトリエには
まだゲルニカがあって
ファシストの警官たちが乗り込んできた
警官は画家に訊いた
「これはお前が描いたのか」
画家は答えた
「あんただ」
話は変わるが、ネタニヤフ
まだゲルニカの続きを描いているのかい?

勢いで書いた

言葉から曲調のヒントを見つける

話題からスペイン風とクレズマー風をごちゃ混ぜにしたようなメロディとハーモニーを思いつく;

言葉で冒頭を思いつく

メロディをヒントに言葉を探す

このメロディに乗るような言葉を考える;

あんただよ、あんただよ
それを描いたのは
憎しみの連鎖は終わらない
今日もどこかで子供たちが殺される

ネタニヤフ、ネタニヤフ
燃やし続ければ
あなたの王国は終わらない
今日もゲルニカの続きが描かれる

セカンドコーラスからカウンターメロディを付ける

「ネタニヤフ、」からセカンドコーラスとする。そこでカウンターメロディとそれにつける言葉(思いつかなければヴォカリーズでもいいだろう)を考える。

先週例に挙げた『Oops!…I Did It Again』でカウンターメロディはとくに元のメロディと音域を変えるというようなことはしていない。個々のラインが聞こえるようにするには、スペースを使う。ピッチは重なってもミキシングで処理するのでかまわない―もとのコーラスのパートはハモりになっているので音質も違う―それよりも歌手の得意な声域を使うことを優先する。Max Martinはヴォーカルをフレーズごと、シラブルごとに細切れにして録音するらしいので、おそらくこのカウンターパートもSpearsにいろいろ試させてから繋いだのだろうと思う。歌いながら作る感じだ。

これが厳格な対位法だと、生演奏でマイクなしで、ということになるのでピッチの選択も限られてくる。今書いているものはバリトンの声域(低めの声域)で、スペースも取ってあるので、それを利用する。

下のところまで辿りついた。「あんただよ」のフレーズを追いかけるように「ネタニヤフ」と入れることを思いついたところまで。






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