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詩日記 20

 弐○弐弐年 伍月 拾漆日
 アスリギタル 雨空の坐 感情線
 ネコメグリの花言葉は "ふつふつとわらう"
 捨てられない執着は いなくなったふりをして
 ぼくが弱くなった時に顔を覗かせる

 アスリギタル 星屑のから 蓬莱線ほうらいせん4号車
 ヌタカクシの草言葉は "リンパ流し"
 川を精霊が降ってゆく 背中を下にして
 用がなくとも 連絡したい あなた

 ぼくってこうじゃないですかあ
 ああ、そうかもしれませんね
 え、本当にそうですか?
 ああ、そうじゃない可能性もありますね
 どっちですか?
 さあ? どっちでしょう?

 永らくの星空の下 己を調整する
 からだとこころ じぶんとのたいわ
 じぶんとたいわせずして ひととははなせない
 またあのトンネルをくぐって
 きみとあの道を通りたい 夏によく似た道

 我々は考えることができる
 今のように そして今よりもっと
 あなたはもっと考えることができるのだ
 いや もう考えてはいるのだ
 様々なことを まざまざと ことことと

 誰もが認められたいし 重要視されたい
 あなたは大切なひとだと
 多くの人たちから言われたいのだ
 ならば まず自分が自分に言うといい
 あなたはわたしにとって大切なひとだ と 
 それはいつだってしんじつなのだから

 アスリギタル 肯定の磐座いわくら 銀河罫線ノオト
 ヒトオモイの月言葉は "見ようとしないだけ"
 答えも幸福も 隠れてすらいないのだ
 喜びを選んでもいい 畦道あぜみち

 遠い記憶の陽炎 送り火
 おおい おおい 手を振っても
 過去は答えない
 答えないとしても それで良いのだ

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