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マロン内藤のルーザー伝説(その1 マロン生誕)

わたくしマロン内藤は1962年11月 父 栗きんとん(仮名)、母 マロングラッセ(同)の長男として愛知県名古屋市に誕生した。日仏ハーフではないことをあらかじめ申し上げておく。

1962年は世界と人類にとってまさに激動の時代であった。年初にはケネディー大統領がキューバへの禁輸を発表、後にキューバ海上封鎖へ発展し、人類は初めて核戦争の危機に立たされたのである。国内に目を転じると、東京都の人口が1000万人を突破、これは世界初の1000万人都市の誕生であった。

文化面ではボブディラン、ビートルズ、そして北島三郎先生と、その後の世界を変えたビックなアーチストがアメリカ・イギリス・日本で産声を上げた記念すべき年なのである。一方、世界の恋人マリリンモンローが帰らぬ人となったのもこの年である。

母は初めての出産を控え、おなかの中の私に「核戦争は起こらないから安心しなさい」と自分を落ち着かせるために語りかけていたに違いない。かくして核戦争は起こらず、母はどれだけ安心しただろうか。そのときの心情に思いをいたす時、おのずと胸に熱いものがこみ上げることを禁じ得ない。あまりに熱いので、簡易検査キットで調べてみたらコロナ感染症の陽性反応が出ているではないか。どおりで熱いはずである。

そんなこんなんで、「こんなはずじゃなかった・・」「自分は一生懸命やっているのに・・」思い描いた人生を送れていないそこのあなた、キューバー危機の年に生まれ、ビートルズに憧れ続けた稀代の負け犬、マロン内藤と傷をなめ合いませんか?

次回につづく


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