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目の前には多くの人があふれている。日曜日の昼間ということもあって、駅前はにぎやかだ。 …
翌朝、俺たちは二人で帰った。まずはサークル部室に行った。祐輔と一緒に入って来た俺に気が…
「えっ、貴史?」 「祐輔っ」 俺はヤツを抱き締めた。やっと見つけた。もう二度と失いたくな…
タクマさんと別れて、俺は祐輔の家に向かった。 数日ぶりに訪れた祐輔の家は時間が止まっ…
勇人と別れて、俺はスマートフォンを取り出す。もしかしたら祐輔から連絡があるかもしれない…
俺は大学に行って、サークルの部室で美紀先輩と弘樹に落ち合った。今の状況を話すと二人共、…
太陽の光が顔をなでる。ベッドで寝返りをうって、俺は枕元にある目覚まし時計を手に取った。まだ朝の七時前だ。普段だったらまだ寝ている時間だが、頭はスッキリしている。昨日、早く寝たからだろう。 ひんやりとした空気が流れてきた。布団のぬくもりとのバランスが丁度いい。このまま、また寝てしまおうか。意識が再び夢の世界へ沈みかけたところで、スマートフォンが震えた。 誰だろう? 俺はスマートフォンを手に取る。ディスプレイにはリョウガの表示。リョウガさん? こんな風に連絡してきた
サークルの飲み会から一週間後。祐輔を含めた何人かと部室で話をしていたら、勇人が入ってき…
隣の部屋から、コールをかける声がした。その後にグラスの鳴る音が続く。店員さんは忙しそう…
バイトを終えて、外に出ると既に暗くなっていた。吹き付ける風に身を屈めながら、俺はスマー…
それから一週間後。俺は五限目に語学の小テストが終わったので、一息つこうとサークルの部室…
声がした方を向いたら、ライトグレーのジャケット、黒地に細い白のストライプが入ったシャツ…
日曜日。駅前で待っていたら、祐輔から「五分くらい遅れる」と連絡が入ってきた。 またか…
真っ暗な街の中。自転車をこいでいたら、電灯の下で手を振る人影が見える。目を凝らしてみたら、祐輔だった。赤と黒のチェックの襟つきシャツにダメージジーンズ姿だ。俺は近付いて話し掛ける。 「何してるんだよ」 「ん。ちょっと暑くてさ」 祐輔は持っているアルコールのビンの飲み口に歯を立てて、中に入った液体を流し込む。テーブルに身体を預けて、俺のことを上目遣いで見た。胸元には首から下げられた金色のメダルが光っている。俺は何故だか目を逸らさなくてはいけない気持ちになった。 「ち