無垢の罪 6.大学生四年七月 勇吾③
カーテンから漏れてくる日の光がまぶしい。けど、それを避ける気力も、今のオレにはない。今は何時だろう。それすらも、よくわからない。精神科でもらった薬が効き過ぎているのだろうか。あのヤブ医者め。人の話なんてたいして聞かずに、薬ばかり出しやがって。全然良くなる気がしない。今の状況が、ずっと続くのだろうか。そんなの嫌だ。来年は就職なのに。それまでにちょっとはマシな状況に戻さないと。学校が夏休みに入ったのは不幸中の幸いだ。オレはベッドから立ち上がろうと力を込める。ふらつきながらも、な