新NISAでは何に投資すればいいのか。

新NISAをはじめる、といっても一体新NISAでは何に投資すればいいのでしょうか。
はじめに結論を書くと、アメリカ一択、と言っていいでしょう。
以下その理由を書いていきます。

まずは世界のGDPを俯瞰してみてみます。
世界のGDPはざっくりと4分割で考えてみます。
アメリカが25%、その他西側が25%(日本含む)、BRIC4カ国が25%、残りの新興国・途上国がトータルで25%。

これは東洋経済オンラインのこの記事から引用しました。「2024年は自分の資産をもっと外貨に換えておこう

このように世界のGDP俯瞰を見ると分かりますが、アメリカの強いこと強いこと。アメリカ1国だけで世界のGDPの25%ですからね。その上軍事力はダントツで世界ナンバーワンです。
世界は第2次大戦後ずっとアメリカに振り回されてきましたし、これからも振り回されることでしょう。何故なら経済的にも軍事的にも、その他のあらゆる面でアメリカに追いつこうとする勢力が現れてはアメリカに叩き潰され、という歴史がありましたし、これからも繰り返されるからです。

しかしこれだけではアメリカへの投資の理由としては少し弱い、とお感じになられるかもしれません。しかし経済的なことをもう少し考えればすぐに分かるはずです。

アメリカ以外のあらゆる国はアメリカ経済に依存しています。各国の貿易取引先ナンバーワンは中国かアメリカのほぼ2択でしょう。しかし、その中国の貿易取引先ナンバーワンはアメリカです。つまり、の貿易取引先ナンバーワンが中国という国は、中国を経由してアメリカと貿易しているようなもの、と考えてもまあおかしくはない訳です。

日本の半導体産業も典型的で、1980年代から90年代にかけて日本の半導体産業はアメリカに徹底的に潰されました。その結果、日本は迂回貿易を使って韓国に表向きの半導体産業を移管し(三星です)、その裏であらゆる半導体産業に必要なものを握り、半導体のラベルは韓国三星だが中身は日本製を対米輸出する、という貿易を続けてきた歴史があります。

つまり世界のGDPをもっと簡単に表現するなら、アメリカを筆頭としたアメリカ支配経済圏が全体の80%、アメリカに対抗しアメリカ支配経済圏からの離脱を図る経済圏がロシアと中国、そしてその他の独裁政権国家が全体の約20%、となります。しかも後者はアメリカが少し気合を入れればすぐに経済的に失速するので(現在のロシアを見るとよく分かります)、実質的にアメリカ経済が世界を牛耳っている、と思って間違いありません。

では日本はどうでしょうか。実は今後の日本経済の見通しは明るいのです。
何故なら日本は親分のアメリカ様(皮肉ってます)から「今後は日本の底上げが必要だ」と指名されたようなものですから。
ですがやはり結論は変わらず、新NISAで株式投資を行うならアメリカ一択となってしまいます。理由を述べましょう。

ここでは世界全体の経済ではなく軍事面で少し俯瞰する必要があります。2024年初頭の軍事的な俯瞰は以下のようになってます。

アメリカ+ウクライナ+イスラエル VS ロシア+イラン+パレスチナ+北朝鮮+中国。

アメリカは世界の警察を自認していましたがもうそういう状況ではないのです。ロシアとウクライナが戦争中、イスラエルとパレスチナのハマスが戦争中で、アメリカは現時点で2正面作戦での軍事展開を強いられています。ここに更に圧力を加えようとしているのが中露イラン、と考えていいでしょう。アメリカも3正面、4正面と増えるのは避けたい。特に北朝鮮の暴発、中国の台湾侵攻を警戒しているが、もし発生してしまったらアメリカ単独では手が回りきらない。ではどうするか?そうだ!東アジアは日本にやらせよう、そのためには日本の経済をアップさせて同時に軍事的にも能力向上を、となるわけです。親分らしい身勝手な考え方ではありますが、日本はこれを逆手に取って上手く立ち回るしか無く、上手く立ち回れれば経済的にもいいわけです。

しかしもし本当に東アジアでドンパチが発生してしまった場合は日本の株式市場は大暴落することでしょう。同時に中国香港韓国の株式市場も壊滅します。なのでアメリカは現時点で中国に融和的になりつつありますし、同時に非常時に備えて日本の底上げを始めている。なので日本の今後は明るいのですがこのように一抹の不安も残るわけです。

世界の経済の頂点に立つアメリカ、そして対抗馬が浮かぶ度に叩き潰してきたアメリカなので、これからも経済的にも軍事的にもアメとムチを使い分けて徹底した世界支配戦略を継続することでしょう。
そのような国に対する複雑な気持ちは私にもありますが、しかし株式投資はゲームと一緒でハイスコアを出した人が勝つマネーゲームです。勝つためにはどんな手段も厭わないなら、複雑な気持ちはともかくとして勝つ方法を模索するのは当たり前のことなのです。

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