10月シリーズへ向けて

10月7日にアウェイのサウジアラビア、12日にオーストラリアとホームで対戦します。

最終予選の本命ライバルであり、オマーン相手に土をつけられているので特に勝たないといけない前半の山場といえると思います。森保監督、田島会長にやめてもらうために負けというわかりやすい解任理由を。。。とも思いますが、W杯に今のメンバーが出られないのは釈然としませんので勝利を信じて応援はしますよ。

今回もメンバー選考の意図をこの選手はどうですかというのも含め考察したいと思います。


下記が今回のメンバーです。

▽GK
川島永嗣(ストラスブール/フランス)
権田修一(清水エスパルス)
谷晃生(湘南ベルマーレ)

 GK陣は川島ですかね。所属先のストラスブールと契約を延長した大ベテランですが、シュミットダニエルがベルギーでスタメン出場を開幕からしています。中村航はベンチに入ってもいないようなので理解できますが橋岡がシントの選手で呼ばれているのでシュミットが呼ばれない意味がわかりません。所属クラブの名前で呼ぶ傾向のある森保監督ですがここは特に疑問ですね。

 国内組の権田、谷は9月も呼ばれていたので疑問点はないです。敢えて言うなら日程もハードなので欧州組の中村かシュミットをサウジ戦まで帯同させ、ホームのオーストラリア戦は国内組の横浜Mの高丘、神戸の前川、鹿島の沖、広島の大迫敬あたりを大枠で入れておけばコンディション不足の選手が発生した9月の問題を解決できたのではと思います。監督の中での若手枠は大迫ではなく、谷になったんでしょう。単純な監督ですね。


▽DF
吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
植田直通(ニーム/フランス)
板倉滉(シャルケ/ドイツ)
冨安健洋(アーセナル/イングランド)


 CBは移籍したてのアーセナルでも評価を高めている冨安と欧州歴10年を超えたキャプテン吉田が組んでいますから大崩れはないです。オマーン戦のパフォーマンスが非難されることもあった植田ですが川崎の谷口はケガ明け、ガンバの昌子や三浦もクラブとともに調子悪い、マリノスの畠中は今期絶望のケガというのが考慮されていそうです。名古屋の中谷、セレッソの瀬古、神戸の菊池などが国内組なら候補とされてもいいと思います。10月1日から10月3日にもj1の試合がありますがそれは通常の日程で全てのj1クラブがそうですから山場の大事な試合ならもう1人くらいは呼ばれても異論はないでしょう。
 欧州組は伊藤洋が期待したいですが開幕戦のみのフル出場で残り3試合出場も後半からの途中起用ですので時期尚早の判断でしょう。橋岡や中山もいますから板倉と3名で十分と判断したのではないでしょうか。


長友佑都(FC東京)
酒井宏樹(浦和レッズ)
室屋成(ハノーファー/ドイツ)
中山雄太(ズヴォレ/オランダ)
橋岡大樹(シント=トロイデン/ベルギー)

 SBも相変わらず長友が呼ばれました。もっとも長く欧州で活躍したSBですし敬意はありますよ。ただFC東京復帰で3試合のみ出場ですからまだまだフルコンディションとは言えなさそうですし、それなら近い境遇の鹿島復帰の安西が9月に呼ばれなかった理由が分かりません。大事な山場の試合だからといっていつも長友、酒井宏に頼るならいつまでたっても選択肢は増えないですよ、世代交代も進みませんよ。せめて長友を国内のオーストラリア戦のみにするとか柔軟な選考はできたはずです。左利きの中山は五輪で吉田や遠藤、酒井とともにプレーしましたし、オランダで継続的にでていますから抜擢してもいいと思います。
 前述した安西以外にも、鹿島の永戸、FC東京の小川、名古屋の吉田豊、湘南に復帰後復調してきた杉岡らが選択肢に出てこないあたりが森保監督らしい中身のない選考だと思うのです。オーバーワークで9月の試合途中で離脱した酒井をまた呼んでるあたりも選手やクラブへの配慮の低さを感じます。橋岡もいい選手ですが彼でなく、川崎の山根は続けて呼ばれなかったのか。室屋とのSBとしてのキャラ分けも出来ているだけに疑問ですね。VW際や菅原だってオランダで出ていますが選ばれません。
 川崎でいえば旗手もなぜか招集すらないですし、浦和の明本もなぜかよばれません。元々は前の選手ですが戦術理解も高く、複数のポジションでその良さを発揮しているポリバレントな選手といえます。一つのポジションで多様的な動きができるという意味でユーティリティな選手という枠を超えています。



▽MF
柴崎岳(レガネス/スペイン)
遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)
守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)
田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)

DHはようやく田中碧がA代表の重要な試合で呼ばれました。攻守での貢献度、司令塔としての必要能力は柴崎を超える勢いを見せていますし、しかも彼にはない逞しさや周囲に合わせることも高いレベルでこなし、初挑戦のブンデス2部でも主力となっています。守備面の要求をもっとしたいところですが身体が欧州仕様となり連携も高まれば心配なさそうです。アペルカンプ真大と2部最強コンビを築くかもしれません。守田も起用しないには勿体ないほどポルトガルで安定しており、遠藤航との相性も代表で証明済み。不安定な柴崎よりも現状ではこの2名が上だといえるでしょう。2ボランチでいくなら両名と遠藤航が1stチョイスとならないほうが不思議です。
 
川辺、橋本も出番を得ており、森保監督が柴崎の起用の最適解がみつけられないならW杯までに柴崎の出番はなくなるのではないでしょうか。



原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)
伊東純也(ヘンク/ベルギー)
浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)
南野拓実(リヴァプール/イングランド)
鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
三好康児(アントワープ/ベルギー)
堂安律(PSV/オランダ)

 右の伊東はサウジアラビア戦は出場停止ですが流石にオーストラリア戦に必要だと判断して呼んでいます。久保建英の負傷により代わりの選手に誰を呼ぶのか気になるトピックでしたが、まさかの浅野拓と三好の選出になりました。ただ浅野は8月の負傷からリーグ戦で復帰したばかり。コンディション万全とは言えないのではないでしょうか、古橋のようにスピードがある選手が入れたいという構想なら、他に呼べる選手で候補はいたはずです。(前田大、仲川、永井らがここまで呼んだ中にもいますから)。
 

 三好については万能性も高い選手で五輪瀬出井でもかなり森保監督のお気に入りの選手です。左利きですが右も中央も状況に応じてこなせ周りに合わせるタイプの選手。今回呼んだ選手は伊東、浅野以外の南野、原口、堂安がサイドと中をこなすメンバーと言えますが、三好も広義ではそこに該当します。その意味を森保監督がその状況を踏まえて起用できるなら対戦相手にとっても厄介なのですが、ただの万能な選手というようにしかみていないのではないでしょうか。SBやDH、OHの連携、プレーエリアが被らないように起用する事すらまともにしない監督なので期待はできませんね。注目された三笘はようやく出番を得始めたばかりで招集はないと思ってましたがそうなりました。
 

 左は直近のリヴァプールの試合に出場した南野か原口が務め、鎌田が中央、右は伊東か堂安という構成が予想高いです。浅野や三好が呼ばれるなら、ベルギーで安定している森岡、スタメンで起用されている奥川などは最低でも呼ばれてしかるべきだろうと思いますが呼びませんでした。前者は3列目もこなし、後者もプレーエリアを中とサイドを状況に応じて分けられる選手だけに使い方によってはサウジとのポゼッションの握りあいでも、オーストラリアに強固なブロックを引かれても活躍できたはずです。


 
 中島はボルトガルで香川はギリシャで苦戦中、乾、武藤嘉などは国内復帰でコンディションがベストではないと判断しているのでしょう。遠藤渓、伊藤達、食野、川崎修、中村敬らは三笘と同様な状況でしょう。バルセロナB退団が噂となっている安部は呼びたい選手でもあるでしょうが去就がわからない為未招集。でも国内組にも2列目は多くの候補がいます。例えばj1で今シーズンブレイクした選手といえば真っ先に名が出てくる鹿島の荒木、もはやj2の枠に収まらない新潟の本間などはA代表経験がないかもしれませんが魅力的です。
 浦和には明本以外にもロドリゲス監督の下大きく成長した、汰木、小泉らがいますし、久保健のようにプレーエリアを拘らず活躍できるという意味では江坂は既に現体制でも呼ばれていますから今回はチャンスを与えても良かったはずです。セレッソの坂元は伊東とはスタイルこそ違えど、縦突破でブロックを崩すアタッカーとして魅力的です。代表歴もありますから荒木や本間のような抜擢を避けたい森保監督でも呼べたはずです。保守的な選考をするなら清武や斉藤学、柿谷らは候補にならないのでしょうか?結局のところやっていることが中途半端な監督なんです。



▽FW
大迫勇也(ヴィッセル神戸)
オナイウ阿道(トゥールーズ/フランス)

FWは9月と同じメンバーとしましたね。
大迫については神戸復帰後ノーゴールですから限界説や一度外すべきという声も理解できます。9月の中国戦での1ゴールでは物足りないですしね。ただ何度も言いますが問題は彼を呼ぶのにこだわりつづけるのは、他に選択肢がないからです。立ち上げ当初からもっと色んな選手を呼んで大迫以外のFWの使い方を見出しておけばここで大迫以外の選択ができるはずです。
 
 結局自分がまいた種を芽にできなかっただけです。鈴木優についても選手の素行等を抜きにして結局一度も試合に出していないですから今更プライド的に呼べないのでしょう。オナイウはトゥールーズでゴールを量産していますが9月の試合で出場すらなかったですし、古橋も今回は呼べない為、大迫は一度外すという事すらできないのでしょう。優磨以外にもシントの原、林、ベールスホットの鈴木武、ラピッドウィーンの北川らは試合に出ていますから点こそ少ないですがなりふり構わず呼ぶべきだと思います。前田大、上田、山下敬、小林悠らJ1でゴールを量産している好調な選手たちですら呼ばないのは監督としての仕事を放棄しているといっても過言でないと個人的には思います。

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