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35歳を過ぎるとイデオロギーマシーンになるのか

誰かが、35歳を過ぎると人はイデオロギーに固執した存在になるといっていた。金よりも、自分の来歴から良いと思った価値を優先する。

いいことにも悪いことにも思えるこの習性。

なぜか?

人間は認識の装置を搭載した経験蓄積マシーンだ。

歳を取るにつれて、この<世界>における経験が溜まるにつれ、<世界>についての世界像を固めていく。

私も35年くらい生きてきて、物理的な法則には一回も裏切られたことはないから、物理法則は絶対的なものだと信じている。

裏返せば、自分の経験してこなかったことは、頑なに信じなくなる。

これが頑固の始まりだ。

長く生きていれば、自分の世界認識に自信を持つようになる。だから、これまでの経験を裏切るような体験は拒絶したくなる。

35年くらい生きていると、だいたい一通りの経験をして、各分野について一定の試行錯誤を経て、わかった気になるのだろう。

社会から見れば、経験に裏付けられた言動が社会にフィードバックされてよい反面、革新的なことは起きづらくなる。若い芽をつぶすかもしれないが、社会全体でみればよいことかもしれない。

こうした過去の経験の集合をひっくり返す勢いの革命を期待したいし、自分も関わりたい。


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