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NPBとMLBの報酬規模の違い(平均年俸4000万と5億)

日本でプロ野球といえば、国技にも勝る劣らずの国民的スポーツで、エンターテイメントである。

私も2016年くらいから巨人戦を中心によく見ている。今年は、バウアーの影響で少し横浜ファン。

バウアーはサイヤング受賞者という過去NPBに来たことがないくらい圧倒的な実績を持っている(コロナでイレギュラーなシーズンではあるが)。この賞は、NPBの沢村賞のMLB版(逆)といえるもので、最優秀ピッチャーに与えられる。つまり、バウアーはMLBでも最高峰の選手。

なぜ日本に来たのか?

バウアーの実績なら、MLBで年俸数十億円はもらえそうだが、なぜ4億円で日本に来たのか?

バウアーが日本人投手をずっと研究して好きだったというのもあるが、女性問題で訴訟されていてMLBから干されていたという理由がダイレクトではあるだろう。

さて、

業界ど素人ながら、
今日、見てみたい数字は、日米の野球選手の年俸について。

大体、ざっくり10倍の規模の違いがある。

チームの総年俸はどうだろうか?

2023年 チーム総年棒 

1 ニューヨーク・メッツ $344,663,493
2 ニューヨーク・ヤンキース $278,424,563
29ボルチモア・オリオールズ $65,681,869
30 オークランド・アスレチックス $56,895,000

1位のメッツは3.4億ドル、つまり1ドル140円で、476億円である。
最下位の藤浪がいたアスレチックスでも、5600万ドルで、約78億円だ。

一方のNPBは以下のような数字。

球団別年俸総額ランキング2023

1位 福岡 62億3130万円
2位 ヤクルト 40億7850万円
3位 巨人 40億1580万円

1位のソフトバンクで62億円だから、MLB最下位のアスレチックスの78億円にも届かない。。

では、

個人レベルではどうだろう?

2022年シーズンにおける、日本プロ野球選手の平均年俸は4312万円(外国人選手を除く)、2022年シーズンにおける、メジャーリーガーの平均年俸は441万4184ドル(約5億5600万円)。

ざっくり10倍の開きだが、
個人レベルでもっとみたほうがいい。

MLBチーム別選手一覧(年俸順)

例えば、2021年のメッツ、
62人の一軍選手がいるが、
100万ドル(1億4千万円)を超えるのは、29人だけ、
1000万ドル(14億円)を超えるのは9人のみ。
1位のデグロムは3000万ドル(42億円)超え。
一方、50万ドル(7000万円)を切るのも15人ほどいる。

読売ジャイアンツ年俸ランキング
https://baseball-data.com/ranking-salary/g/

2023年の巨人だと、96名ほど選手がいあるが、
7000万円以上の選手は16人いる。
一番多い坂本が6億円で、ドルだと428万ドルくらい。これは、メッツのTOP15位の選手と同等。

こう考えると、
MLBばりばりと言われるような選手にとっても、NPBに報酬的に来るメリットがわかる。

MLBの平均年俸が高いのは、MLB一軍選手の中でもデグロムの40億円など圧倒的な実績を残した一部のアウトライヤー的な存在による。

7000万円にも届かない選手は、メッツの一軍でも半分くらいいる。この層の選手はあまり、実績を作るチャンスも与えられずなかなかそこから突破するのが難しい。

だったら、NPBに来て2−3億円を狙っていくのも十分理にかなう。

**

MLBはアメリカだと、バスケやアメフトに押されて人気が下がっていると聞く。それでもこれだけの規模を維持できるのはなぜか?

もちろん、ファンの数が違う、そもそもの国の経済規模が違うというのもあるが、スポーツ・エンタメビジネスの構造もだいぶ異なる。

噂によると、チケット、グッズ、放映料など全体の市場規模がNPBは2000億円規模、MLBは1兆円くらいだという。中でも放映料の違いがでかいらしい?

日米の違いについて今後調べてみたいと思う。




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