【経験談】コロナウイルスがホテル業界にもたらした影響 part3
□経費削減の動き
コロナウイルスが本格的に流行りだしたのが、2020年2月ですが、それ以降から現在に至るまで、社内で稼動が低迷される事を予測し、様々な動きが取られていました。その中での経費削減について、綴ろうと思います。
《人件費》 これについては、当然のごとく行われました。最低人数でのシフト再編の指示が出ました。余剰人員は、一時的に特別休暇指示で休ませたり、後々他店舗に異動になりました。
《物品の購入・修繕の社長確認》 10万円(税別)までの備品の購入は店舗決裁でOKだったのが、全て社長決裁になりました。→説明資料の作成に時間を取られました。結果通らなかったものも多々あります。
《雑費用の見直し》 こちらも当然ながら、毎月くる請求書の見直しを行い、不必要なものはカットしました。これはコロナウイルス関係なく、今後経営していく上でも、やって良かったです。細かい事が多く、ロビーやエレベーターの中のデュフューザーの廃止、カバーの洗濯代が掛かるクッションを撤去したりしました。あとは、リースで依頼しているカーペットを退いたりとか。
《業務委託費》 大きな金額の削減となったのは、朝食の業務委託費が挙げられます。月間100万円程。ホテルでの朝食を外部に運営委託していたのですが、利用者の減少が顕著でしたので、一時休止となりました。ビュッフェ形式で提供していたものをプレート(定食)にしたりと、コロナ禍の対応をしていたのですが、喫食は伸びませんでした。
などなど、上記のような動きの他にも、細かなところはたくさんありました。
□雇用調整助成金について
上に述べた、人件費について、もうすこし掘り下げて書き記したいと思います。
事業主が労働者に休業手当等を支払う場合に、一部を助成してくれる制度です。令和2年4月1日に開始され、令和3年の4月まで1人1日100%の支給が行われてましたが、令和3年の5月以降は90%に変更になりました。
つまりは、稼働状況に応じ、感染防止の為に行う特別休暇をとった分だけ給料が減っていく事になる事態です。
これには、スタッフからも落胆の声がたくさん挙がりました。いよいよ自分の給料に響いてくるとなると、厳しいですよね。しかしながら、低稼働の状況は一向に良くなってませんので、グッと堪えつつもお客様を取り込む施策を打ち、実績を出すしかないのです。
part4へ続く
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