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とても面白い本でした。
概説的な経済本ではなくて、本当に一つの物語。
「経済」という主人公が旅する物語でした。
うん。誰かに伝えるありきの本。
誰かに映画のストーリーを語るように、おすすめのマンガを語るように、この本も同じ感覚です。

「モノ」が「経済」になるまでのストーリーが一つ一つしっかりしている。
「モノ」としての幼少期ストーリーから「経済」になるまでの青春ストーリー、そして成人してからの変革ストーリーなど、本当に「経済」くんの自叙伝のような書かれ方をしています。

僕は何で生まれたのか、
僕は誰にとっての何になっていったのか、
僕は何でその人にとって大切になったのか、
僕はこれからどうなるのか、など
これらのエピソードトークがしっかりしていて、惹き込まれる。
アメトークならゴールデンタイム、視聴率20%超えレベルの仕上がりw

一つ一つのことに理由があって、急に物事は飛び石のように話題を変えない。
「経済」くんは、育つべくして育って、今の「経済」くんになっている。
そして、これからの「経済」くんも当然しかるべく「経済」くんになっていく。
その時我々は、「経済」くんとどういう関係になるのか、なりたいのか、問われることで一旦の終幕を迎えます。

幼い頃、可愛かった「モノ」くんは、たくさんの人と付き合い、いろいろな経験をして、「経済」くんになった。
「経済」くんは大人になった。

これから「経済」くんとどう付き合っていこうか。
近くにいた方がいいのか、距離をとるのか、
利用するのか、利用されるのか、
主導するのか、服従するのか、

これから生きていく、娘たちにとって、「経済」くんのことを語ります。
そして、その「経済」くんをどう理解するのかは、彼女たちと考えていこうと思います。
親にとってとても良い本だと思います。

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