英語圏のライムタイプ④:モザイクライム(Mosaic rhyme)について

 こんばんは。Sagishiです。

 今回は、英語圏の押韻がどのようにカテゴライズされていて、ライムタイプとして定義されているかを知っていこうと思います。

 英語のライムタイプを知ることで、今後日本語のライムタイプを定義することの参考にもなります。


1 パーフェクト・ライム(Pertfect rhyme)

 おさらいですが、英語圏では下記のような押韻ペアは「Pertfect rhyme」と呼ばれます。

fat [fˈæt]
cat [kˈæt]

 Wikipediaにも『Perfect and imperfect rhymes』という記事があります。


2 マルチライム(Multisyllabic rhymes)

 こちらもおさらいです。「複数音節」でかつペアの両者ともにが複数の語から成る押韻ペアを「Multisyllabic rhymes」と呼びます。

bad taste [bˈæd.téɪst]
mad haste [mˈæd.héɪst]

heard in clubs [hˈɚːd.in.klʌbz]
Persian rugs [pˈɚː.ʒən.rʌgz]

arms are heavy [άmz.ɚ.hé.vi]
mom’s spaghetti [mάmz.spə.gé.ti]

 同じくWikipediaに記事『Multisyllabic rhymes』があります。


3 モザイクライム(Mosaic rhyme)

 今回の記事の主題です。

 定義については諸説あるかもしれませんが、私が調べた限りでは「複数音節」で、ペアの片方が単語で、もう片方が複数の語からなる押韻ペアを「Mosaic rhyme」と呼ぶようです。

jealous [dʒél.əs]
tell us [tél.əs]

unintended [`ʌn.ɪn.téndɪd]
pun intended [pˈʌn.ɪn.tɛnd.ɪd]

 『Type of Rhymes』というサイトに、英語圏のライムタイプが色々まとめられているようです。


詩を書くひと。押韻の研究とかをしてる。(@sagishi0) https://yasumi-sha.booth.pm/