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平凡なエンジニアが役員2年目の2020年を振り返る

コードベリー牧野です。

今年もあっという間に過ぎ去ってしまいました。

コロナウイルスが猛威をふるい、生活そのものが大きく変わりましたね。
昨年の振り返りを読み返し、今年は違った意味で変化の年だったなと感じています。

今年の方針

昨年に会社としての体を整えましたので、今年は社内外の課題に対して具体的な打ち手を実施していくことが方針でした。

実施したこと

全社的な従業員サポート制度の設計運用

詳細は別記事参照ですが、SES企業で課題になりがちな従業員メンバーの状況把握だったり技術力の標準化を解消すべく全社的な仕組みを導入し、現在運用中です。

3つの対応から構成されているのですが、ちゃんと整理しないと各対応で重複する部分が発生して運用がごちゃついたり負荷が高い制度になってしまう恐れがありましたが、自分の強みである目的ドリブンのディレクションスキルを上手く活かせたなと感じています。

まだフル活用とまではいっていないので、改善プロセスを回して所属するみんなにとってより有益な制度にしていかなければと思っています。

コロナ禍によるZoomの普及で、少人数コミュニケーションのハードルが下がった点はこの制度の運営を後押ししました。

RenewSES

顧客の要員オーダーに対して応えられないシーンが増えてきたことと、ここでは伏せますが財務的な課題を解決すべく、設計からブランディングや広告掲載、実際にお問い合わせ頂いたさいのやり取りやお顔合わせまで、「実行」をすべて行いました。
もともと、代表の福田が企画の部分で想いを持っていたところから実現に動いたということでCOOのお仕事だったなと思います。

また、既存ビジネスではありますがゼロから売上を立てたことや、他社営業さんに目新しいブランディングと言って頂けるなど、僕にとっては大きな取り組みだったと感じています。
年内に想像以上の契約締結ができ、大きな自信になる取り組みでした。

この取り組みは増員する現場がなければ動かないいわば両輪の仕組みですので、増員枠を作ってくれる現場エンジニアに感謝を忘れたことはありません。

こちらの対応もZoomの普及により、情報交換のスケジュール調整が容易になりました。その結果、60社以上のパートナー企業様とお話することができました。

経営会議議事録の公開

クリアな経営を行いたい、という代表福田の想いを実現すべく経営会議の議事録公開を提案し現在運用中です。

個人情報などのセンシティブな情報を除き、現在すべての経営会議において議事録を公開しています。

帰社日の全社MTGをPDCAサイクルで改善

SES企業の帰社MTGみたいなものってグダりがちですよね。
帰社しても意味ねー、みたいな。
コードベリーではそれを防止すべく、全社MTGのあとに必ず任意回答のアンケートをとり、次回MTGに反映するようにしました。

アンケートは任意回答ではありますが、改善要望やポジティブな意見を従業員メンバーから多くもらえて、一体になってよいものにしていく感覚ですね。

多くの人の時間を一括で消費する会議のようなものは、運営側が妥協せずに考えて運営すべきと思いますので、今後も実りある集まりにどんどん進化させていきたいですね。

コードベリーズポスト

会社に言いづらいことを匿名で質問できる「コードベリーポスト」というものを設置しました。
ポジティブなこともネガティブなこともウェルカムなやつですね。
とは言っても、Googleフォームを使っただけです。

FireShot Capture 009 - 【コードベリーズポスト】 - Google フォーム - docs.google.com

目的は、できるだけ発言しやすい会社にすることと、それがある事自体の安心感みたいなものを生むことです。
会社として「発言していいんだよ」というメッセージ。

そして、会社の制度について質問が結構ありましたね。このへんって従業員の人は聞きづらいんだなというのは個人的に気づきでした。

言いづらいことを思い切って聞いてくれてるわけなので、質問にはできるだけ早く回答することを役員一同心掛けています。
回答は公開OKの質問であれば、全社のSlackチャンネルで回答しています。

ヤング日報

こちらもGoogleフォームを使って日報入力フォームを作り、それをSlackの日報チャンネルに反映されるようにしました。
※ちなみにSlack連携などの実装はすべて自分で行いました。

日報入力フォームはこちら。

FireShot Capture 013 - ヤング日報 - Google フォーム - docs.google.com

入力内容が送信されるとこのように日報チャンネルに反映されます。

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また、日報入力が朝というのも特徴です。現在の主目的は経営陣が従業員メンバーの体調を知ることです。

僕個人の思いとしては、朝の日報をより効果的に使ってほしいなと思っています。今日の業務整理や昨日の改善点を仕事の直前に振り返るのはすごく効果的だと思うんですよね。
この辺りは経営陣の理解から全社的な取り組みが必要なので、なかなか実現できてないところでもあります。

スタンプラリー

これは代表の福田がコロナ禍による新入社員と既存社員のコミュニケーション不足を懸念していて、その打ち手として導入しました。

新入社員は同時に最大3名の既存社員とZoomで話すように日程調整し、お互いの理解を深めるというものです。これを全既存社員と話せるまで行います。

そこから派生して、社員一覧も作成することになりました。
顔写真と氏名、連絡先、あとは呼んでほしい名称を書いてもらっています。

Zoomで話すのは長くても1時間ほどだと思いますが、なんらかの取り組みがないと顔すら知らないということが平然と起こりますので、とてもいい仕組みだなと思います。

実施者からの感想もそれなりによかったので、継続していくことになると思います。
新入社員の負荷が高いのでは?という意見もありますが、その大事さを伝えて理解頂くのはこれからの経営陣の仕事ではないかなと思います。

総括

とにかくあっという間の1年でした。

成果について

従業員サポートとRenewSESという大きな仕組みをゼロから作れたのはいい成果だったと思います。
特にRenewSESでは売上をゼロから生むという目標としていたことも達成できました。

この成果をより大きくするには、これからの運用が何より大事ですね。

役割、立場、会社について

一方で、株式会社とはなにか?SES企業におけるCOOってなんだろう?という点を思考した年でもありました。

そもそもCOOとはなにか?その上でSES企業でのCOOの役割は?
ここは一定の回答を出したので年明けに形として現れる予定です。

株式会社とはなにか?の回答については、自身で会社を経営するという答えを出しました。

来年は、代表取締役としての視点を加えて取締役という役割を考え実行していく所存です。

自分の意識について

この立場をフル活用して様々な会社経営の立場の人たちにお会いできました。時にはTwitterでDMして日本某協会の会長とZoomさせて頂く機会も頂けました。
そのような環境に身を置くことで、会社経営という仕事が昨年より手応えのあるものというか、リアルなものに変わってきました。

その結果として会社設立に至るわけですが、このような環境の変化→意識の変化は自分の世界を変えるんだなと本当に痛感しました。

まだ機会がないけど会社経営に興味がある人にはこう言いたいです。

チャンスがあったらビビらずにやってみてください!きっとリアルに感じられるようになれる成長があります。

まだまだ、まだまだ、まだまだ勉強しなければいけないことがあるので、先に述べたように代表取締役と取締役の両輪で成長を加速させていきたいです。

人と働くということ

総括からあえて外にだして記載しますが、人と働くということに僕の中で大きな変化がありました。
組織に身を投じ、作る側の立場で仕事をさせてもらって本当に多くのことを感じました。

僕はチームとしての成功体験を過去に経験しています。それを仮説にいろいろと思考したり、先輩経営者に意見を聞いたりしてきました。

どうしたら一緒に働く人が楽しいのか、心から安心できるのか。
どうして僕は働いていて楽しいのか。

正解はでていないですが、昨年の僕よりは少し輪郭が描けたのではないかなと思っています。

来年以降、コードベリーと自分の会社に反映していきたいですね。

2021年

来年は、「人」により注力していきたいと考えています。

今年は仕組みをメインに考えてきましたが、自分の会社運営がありコードベリーへの関わり方も変わってくる中で、来年は「人=個人」にフォーカスしていきたいと考えています。

コロナ禍によるZoomでのコミュニケーションで、特に若手と個別に話す機会を多く作れました。

若手のマインド醸成やベテランのサポートなど、人として関わっていくシーンを増やしたいです。


良いお年を。そして来年もよろしくお願いします。

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