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読書感想文4■『こどもたちへ積善と陰徳のすすめ〜和語陰隲録意訳〜』袁了凡著 無名上人和訳 三浦尚司意訳

久しぶりの読書感想文です!
エネルギーについて興味を持ち、別シリーズで連載をはじめました。
改めて、生活や行いを立て直す必要があるな〜と考えていた折に、
yujiさんの「神こも」を再読することにしました。


ここで一つ疑問が。

陰徳を積むとは何か?

良い行いをすれば良いことが返ってくる
お天道様は見ている
マリア様も見ている

などなど、一度は耳にしたことがあると思います。
半分理系脳な私は、エビデンス(科学的なものでなくても)はどこか?
と思い探してみたところ…

陰隲録というものがありました!

中国の明の時代に、袁了凡という人が書いたものです。
ざっとあらすじをご紹介しますと、

主人公は、代々医者の家系に生まれました。
科挙の試験のために勉強を続けいていましたが、
母親からそろそろ科挙は諦めて医者になるよう言われていました。
ある日、不思議な老人が家を訪れ、主人公の人生を占ったところ、
来年試験に合格する、その後の人生と寿命を予言しました。
主人公がそれを信じて受験したところ、数年に渡り落ちていた試験に合格。
その後の昇進や給料の金額も老人が予言した通りになりました。
自分の人生が決まったものになったと半ば絶望した主人公は、
ある禅師の元を訪ねた際に、なぜそれほどまでに達観しているかを聞かれ、
予言とこれまでの人生の話を伝えたこと、ひどく叱責されてしまいました。
禅師は、積徳と善行によって自分の生き方は立命できると解きました。
主人公は改心し、行いを正すことによって、
恵まれないはずだった子供に恵まれ、寿命も伸びました。
この話を通じて、積徳と善行の大切さを子供に伝えるというものです。

本の中で印象に残ったのが、以下の2点です。

①善行は人に話してはいけない。
ついつい良いことをすると人に話したくなってしまいますが、
陰徳としてはNGとのこと。
承認欲求は卒業して、ひそやかに善行を積むことが美しいということ。

②良い行いと悪い行いを点数化して、総数を数える。
陰徳をポイント化して願掛けをするというもの。
良いことをすると+1点、とても良いことをすると+3点、
反対に悪いことをすると−5点、もっと悪いことは−20点など。
主人公は三千回の善行の願掛けをして達成したら、
さらに三千回の善行達成の願掛けを、
という風にどんどん人生を切り拓いていきました。
ポイント制というのが、なんとも現代的な感じがして驚きました笑

陰徳がこのように長い歴史があるとは思いませんでした。
これは、実行しないわけには行きません!

紹介した書籍は、購入しようとすると現在は高価になのでご注意を。
陰隲録については、安岡正篤さんの著書もあります。
こちらは手元にありますが読めておらず、、、
また読了後に感想文を提出させていただきます!

それではまたー。


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