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ニュース番組で、今年の鮭の漁が不漁であると聴いた。
そういえば、ここ何年か不漁続きであるようだ。多分大方の人は気にも
止めてないと思うが、我が家は夫が水産会社の鮭を扱う部署であったため
鮭を食することも、其の他のこともちょっと他と違うのである。

其の他のこととは、何年か前になるが、高橋由一の展覧会の案内のポスターを
電車の中のつり広告でみたのである。誰もが中学生の頃、教科書で見たことが
があるあの鮭の絵である。50×15㎝位の細長い、かまの部分から口へ縄を通して吊り下げてある鮭が描かれている。
夫はどうしてもこのポスターが欲しいと言い、手を尽くし一枚譲ってもらった。
それは額装していまでも我が家の居間にかけてある。

その後、芸大美術館で本物を観る機会を得た。130×40㎝ほどの大きなもので本物の鮭を観るようであっ。身をそがれた肉の色といい、皺のよった皮、それについている鱗までも・・・・・
由一の鮭の絵は何枚かあるようで、日本独特の油彩画と評されてる。

秋の終り近く、新潟の村上に行き、天井や軒に吊るされた鮭を見てから静かに
流れる三面川の河原にでた。鮭の遡上はみたことないが、圧巻らしい。
一度見たいものである。