そして風景の一部となる建物へ
郡山城跡に広がる風景を楽しんで
建物にはあるべきところに建てられ、その役割を終え、
価値が認められ、別の場所に移されて、また新たな役割
が与えられるものもある。建物は新たな場所で、最初
からそこにあったように、新たな風景の一部となる。
以前も瓦をたどり楽しんだ
1908年に建てられた建物は、1968年にこの地へと
移築と呼ばれる技術には、驚かされるばかりだ。建物を
一旦全て解体して、同じように別の場所で建て替える。
建物が大きいほど、素材の数が多いほど、その作業は
難しいものになるだろう。それでも、場所を移すこと
ができるということは、木造建築の利点であり、価値の
ある建物を残し、伝えていく上でも非常に有効である。
今までも旅の途中で移築された建物を訪れた。九州
の旅では門司の駅前、ゆふいん、長崎のグラバー園で。
門司の駅前に建つ旧門司三井倶楽部や
ゆふいんを見渡す丘に建つ碧雲荘
そして長崎のグラバー園の数々の建物へ
また日本を見渡せば、まだまだ訪れたい所にあふれて
いて、特に博物館 明治村と江戸東京たてもの園が、
いつかの旅の目的地だ。また海外に目を移せば日本
から海外へと場所を移した建物も。建つ場所を変え、
時を越えて、愛され続ける建物にまた会いに行こう。
帝国ホテルの中央玄関への旅や
時を超えて江戸東京たてもの園へと
移された前川國男自邸もいつの日か
そしていつかは海外の建物へも訪れたい
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