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ゆふいんには文学にちなんだ風景もある

ゆふいんの旅も終盤、二本の葦束を後にし、せっかく
なのでほど近くにある美術館と文学にふれられる場所
を訪れた。時刻も17時に近く、施設も閉まる時間では
あるが、建物が建つ風景だけでも見にいくことにする。

由布院空想の森美術館は2018年に再開された
ここは仮面や竹細工、写真を展示する美術館
入口横には竹細工のアートも
花と焼き物が建物を彩る
残念ながら17時で閉館だったので、石像や
迫力のある鬼のような石面
併設されたギャラリーの建物
そして窓のデザインなどを楽しむ
美術館のその先の坂を上れば
ゆふいん文学の森という施設がある
文豪 太宰治ゆかりの碧雲荘はかつて太宰夫婦が住んだ建物
東京都杉並区から、ゆふいんの地へ移築された
入口ではその胸像に出迎えられる
ステンドグラスも当時のものがそのまま使われていて
ARTWORKの販売も
けれどここも17時まで。歴史のあるその建物の外観や
その回りを取り囲む木々に
遊び心のあるひし形の窓のデザインや
窓の中に保存された当時の雰囲気を楽しんだ
中庭に面した大きな開口部。気持ちのよさそうな空間だ
建物は山並みを一望できる小高い丘の上に
そこは思い思いに風景を楽しみながら
ゆっくりと文学にひたれる場所
図形的なものにはいつもひかれている
天気がよければベンチの先には豊後富士

晴れた日は、碧雲荘から豊後富士を望むことができる。
豊後富士とは、今日一日、その姿を眺めつつ旅をした
由布岳のこと。碧雲荘が、かつて建っていた杉並区。
その2階の小さな四角い窓から、富士が見えたという。

またいつか、太宰治の文学にふれに訪れよう


碧雲荘に到着したのは17時すぎ。開館は17時までで、
あと少しではあった。でも、ここはゆっくりと時間を
かけて楽しみたい場所。今回は、その風景に出会えた
だけでよしとしよう。不安げな空の下で始まった旅。
途中、閉館や休館日の美術館もあった。カフェは順番
待ちだったり、その都度行き先を変えながら、たどり
着いた碧雲荘。楽しい旅もどこかかみ合わなかった
部分があったのかもしれない。最後まで旅を楽しみ、
締めくくるべく、ゆふいんの町へ自転車をこぎだした。




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