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長崎の旧居留地に広がる庭園といえば

長崎の旧居留地に広がる庭園といえばグラバー園。
1858年に江戸幕府はアメリカ、オランダ、ロシア、
イギリス、フランスの五カ国と修好通商条約を結び、
長崎に居留地が作られた。商人のトーマス・グラバー
を始め、居留地時代から残る外国人の住宅と長崎市内
に点在した洋館が集まるグラバー園。ここは9棟の
洋館が建つ、当時の雰囲気を感じることのできる所。

大浦天主堂のすぐ近くにはグラバー園
石段を上り園内へと向かう
左側に現在地。グラバー園に建つ洋館を楽しもう
しっかりデザインされた動く歩道の屋根
長崎港の風景を見返して
 まずは頂上を目指す
グラバー園は大浦天主堂からも程近い
1番目の洋館の旧三菱第2ドックハウスは
1896年、三菱造船所で建てられた外国人乗組員用の建物
グラバー園の一番高い所に位置する建物のバルコニーから
気持ちのよい長崎の風景が広がっている
庭園を見下ろして
また庭園の先からも太陽が輝く海の風景を
ここは長崎市内から移設された洋館の内のひとつで
西洋館のデザインを見比べてみるのもおもしろい

有田でみた旧田代家西洋館よりシンプルなデザインだ

建物や風景を楽しみつつ順路に沿って
1905年に建てられた長崎高等商業学校の表門衛所を過ぎ
旧長崎地方裁判所長官舎は保存修理中
向かいには1890年頃に建てられた旧ウォーカー住宅
この建物も見晴らしのよい場所に移設されている 
建物から張り出した部屋のデザインがおもしろい
内部からは出窓のように。遊び心のある窓のデザイン
バルコニーをぐるりとまわり
園内から見渡せる海の風景を見渡しつつ
1868年に建てられた旧リンガー住宅は
当時から長崎の風景が見渡せるこの場所に建っていた
ドアの向こうに見える風景や
内装や家具や調度品も楽しんで
庭の先に見えるのはグラバー園のカフェスペース
中にジョサイア・コンドル設計のナガサキ・ホテルの模型も
建物は石造りの外壁に、石張りの床の豪華な仕様
建物の前に設けられたテラスから
当時の風景に思いを馳せる
その先の旧オルト住宅も残念ながら保存修理工事中
突き当りの旧スティール・アカデミーは
1887年に建てられた建物で1972年にこの地に移築された
柱に支えられる校舎の広い空間
日本4大魚譜に数えられているグラバー図譜を編纂した
トーマス・グラバーの子息の倉場富三郎の胸像も
旧スティール・アカデミーを後にして
残念ながらグラバーカフェは閉店の時間
キリンビール発売の功労者のグラバー。ここで頂くビールは
 さぞ美味しいだろうと思いつつ、風景だけでも楽しもう
グラバーカフェの先の旧自由亭は
今もレストランとして利用されている
8つの建物をめぐり最後に9つ目の建物へ

日本の玄関口でもあった長崎の地には、異国の文化が
流れている。1870年に造成された旧居留地は、東山手、
南山手のエリアに、重要伝統的建造物保存地区として
広がっている。そしてその中心となる旧グラバー住宅。
ここは、明治日本の産業革命遺産の構成資産として、
世界遺産登録された日本最古の木造洋風住宅である。

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