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素材が語りかけてくる建築

面白い対談の動画を見つけた。建築を設計するって
ダンスに似てると思うんだよね。森山未來さんと
隈研吾氏の対談ならではのコメントだ。その理由に、
公共建築を設計する場合には、観客が多いことが
あげられている。その場所で最高のパフォーマンスを
行い観客から愛される建築を作るという視点がある。

また隈氏はあたたかく、質感のあるものに惹かれると
いう。木や石がしゃべってくれる、質感のあるものが
語りかけてくるという感覚を持ち設計を行い、建築に
生き生きとしたものを関わらせたいとの思いがある。



隈氏の建築は素材が集合して形をつくり、隙間を作り、
そこで風が抜け、光が差し、あたたかい空間を生まれる
イメージだ。そんな隈研吾氏の建築を振り返ってみる。

光が差し風が吹き抜けるアオーレ長岡
梼原町総合庁舎にはあたたかみのある杉のパネル
雲の上のギャラリーの木々は語りかけてくるようだ
あたたかい素材感にあふれたまちの駅ゆすはら
雲の上のギャラリーは丸みを帯びていて
福岡の万十屋にも同じ雰囲気がある
木々がダンスをするように重なりあう太宰府のスタバ
九州芸文館アネックス2では、その影も踊るようだ
うねるようにパフォーマンスをするような九州芸文館
心斎橋のルシアン・ペラフィネの楽しげな外壁
向かいのエトワール心斎橋はダイナミックな構成だ
中之島のABC放送にも風の通り道がある
京都のCocon烏丸の彩りのあるカーテンウォール
竹に囲まれた根津美術館のアプローチ
京都造形芸術大学至誠館の質感のある石材のルーバーや
ONE表参道の風と光を通す木材のルーバー
音戸市民センターには庇に瓦を使ったルーバが使われている
ここ博多のKITTEにも隈研吾氏のルーバーのデザインがある
でもやはりルーバーのデザインといえば長崎県美術館

隈研吾氏によって設計された全国各地にある建築物。
まだまだ訪れたことのない所がたくさんある。特に
関東を訪れる機会がなく、まだ東京の国立競技場にも
訪れたことがない。でも、あせらずに旅を楽しもう。


湯布院にも隈研吾氏の設計による美術館がある。

そして、2022年7月に開館した斬新なデザインの新館

今、訪れたいと思っているのは湯布院。泊まりとなると
かなり奮発する必要もあるが、博多からは日帰りでも
十分に訪れることができる。町の雰囲気も楽しみだが、
隈研吾氏の美術館から、奈良美智氏のアート、坂茂氏の
インフォメーションセンター、磯崎新氏の由布院駅が
気になる。隈研吾氏は、その場所に行って初めて感じる
ものがあるという。さあ九州を順番にまわっていこう。

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