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隈研吾氏の建築に出会う旅

2016年の東北の旅で、アオーレ長岡という隈研吾氏に
より設計された建物を訪れた。ランダムに配置された
木のパネルは、ダイナミックな空間を作り出していた。
回遊性のある建物の中を歩いてみると、ガラスと木の
パネルで構成された空間は、目まぐるしく変化する。
現代的な建築の中に、ぬくもりを感じる建物でもある。

木のパネルが使われた斬新なデザイン

2016年の東北の旅で出会った一場面だ。


世界で一番、隈研吾建築にふれられる。とは、ゆすはら
雲の上観光協会のホームページに記載された言葉。
また、高知県梼原町は隈研吾氏の建築が集まる小さな
ミュージアムとも紹介されている。今度は2015年の
梼原町の旅で出会った隈研吾氏の建築を振り返る。
大阪から西へ向い、明石海峡大橋を渡って高知県へ。
梼原町は高知県と愛媛県の境の山あいにある町だ。


豊かな緑に囲まれた町
電線は埋設されていて風景がすっきりと見える
まちの駅ゆすはらは梼原町の顔でもある
ランダムに構成された茅葺きや木のパネルが特徴的
まちの中の森というコンセプトで
内部には杉丸太の柱が林立している
上階は宿泊施設。楽しい旅の思い出だ


1994年に建てられた雲の上のホテル
現在は休業されていて、建て替え計画が進んでいる


雲の上のギャラリーは森に溶け込む施設がコンセプト
日本建築の軒を支える斗栱(ときょう)をモチーフとしたデザイン
組み合わされる木材の作り出す陰影が美しい


2006年に建てられた梼原町総合庁舎にも杉材が使われている
木とガラスの組み合わせによる変化に富んだデザイン
建物に映る景色にも森に抱かれた町を感じる
梼原産の杉材をふんだんに利用した環境に配慮された建物
ランダムな窓は、内部から見える風景にも変化を与える

 

2018年には図書館と福祉施設が一体となった建物も。


確かに思わず深呼吸したくなりそうな町だ。

梼原町には隈研吾氏の建築があふれている。


梼原町で、雲の上のホテルの建替えが進められている。
完成はまだ先のようであるが、梼原町に新しい隈研吾
建築が生まれる予定だ。森に抱かれた町に洗練された
デザインの建築。豊かな自然とぬくもりのある建物の
風景。いつかまた梼原町と隈研吾建築に会いに行こう。


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