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路地の先の小学校は姿を変えて

オーガニックを楽しむというホテルを後にして

京都の街歩きを続けていく。今度は河原町通りを北へ
上り、四条通りを東へ入る。木屋町通りと高瀬川の先
の細い路地のような通りには、魅力的なお店が並ぶ。
次はその通りを北へたどって、姿を変えた小学校へ。


路地の床には通りの紋章でもある鴨川ちどり
ここは先斗町(ぽんとちょう)通り。読み方は先を
意味するポルトガル語のポントに由来するとも
店舗の排気ダクトもひとつのデザインのように
京都に散らばる窓の形も楽しんで
通りに面したお店に立ち寄るのはまた今度にして
先斗町通りを北へと進む
ガラスのショーウィンドウの中の町家など
通りに面したお店の眺めながら
先斗町といえば鴨川ちどりの提灯も

様々な店舗がひしめきある通りを抜けて西へ入れば

高瀬川が側を流れる木屋町通り
建物にかけられた暖簾にひかれつつ
曲線を描く扉。框のデザインもおもしろい
見上げれば外壁に装飾がなされる建物は
高瀬川沿いに建っていた小学校跡地と建物が活用され
ホテルや商業施設や含めた複合施設へ
増築棟も当時の建物の雰囲気を継承しつつ
小学校の建物は部分的に保存リニューアルされている
人々がくつろぐ広場をぬけて、建物の中へ
ホテルの名前はTHE GATE HOTEL
複合施設の一角には図書館も
泊まりたい所はきりがないけど、このホテルにもまたいつか
高瀬川は江戸の豪商、角倉了以、素庵父子によって開かれた

浅い水深の川を進む底が平らな高瀬舟

2020年、旧小学校は立誠ガーデンヒューリック京都という
施設に生まれ変わり、また新たな歴史を刻み始めている

建物の設計施工は竹中工務店で

ホテルは小学校跡地活用計画に事業者に選定
されたヒューリック株式会社によるものに

ホテル内部の空間は動画にて

既存の校舎を利用したSchoolhouse棟も。その中の
Labはアートと一緒に泊まれるというコンセプトに

かつての高瀬川と建物と風景も心地よく
またいつか桜の景色も楽しみに
高瀬川の歴史についても学びつつ、このまま通りを北へと進む

そして立誠小学校の歴史も振り返る

かつて京都に作られた日本初の小学校の番組小学校。
番組とは住民の自治組織の単位のことで、1869年に
64校が開校し、立誠小学校もその一つに。1924年の
火災により校舎が消失するも復興され、立誠小学校は
小学校として初の鉄筋コンクリート造3階建ての建物
として建てられた。しかし時代の流れとともに1993年
に124年の歴史に幕を閉じる。でも地域の人の学校へ
の思いは強く、2007年に立誠文化のまちプロジェクト
が発足。2020年に新たな施設として、積み重ねられた
時間や人の思いが受け継がれ、形となってつながれて。
京都に流れる歴史や物語にふれる街歩きを楽しもう。



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