宇宙服を着た博多の猫の正体は
高さ3mの巨大な猫。ヤノベケンジ氏の作品である。
若者の旅を後押しするための「出発・希望・誕生」
の意味が込められているモニュメントととして
「WeBase 博多」というホステルに鎮座している。
なぜ猫なのか。
そこには、日本の港湾都市博多に相応しいシンボル
として、大航海時代に船員の心を癒やす友となって
世界を共に旅した猫をモチーフとした意図がある。
宇宙服を身につけているのは、宇宙を航海
する未来への希望を表しているとのこと。
ロビーからの後ろ姿も魅力にちがいない。
また機会をみつけて会いに行こうと思う。
以下は今まで出会ったヤノベケンジの作品である。
どれも迫力があり風景を変える力を持っている。
込められたメッセージが圧倒的な形として現れる。
非現実さと日常が入り混じり価値観が揺れ動く。
アートには、人の心を揺さぶり動かす力がある。
ジャイアント・トらやん 2009 8月〜10月
トらやんの大冒険より 大阪市役所
高さ7.2m。水都大阪2009での一時的な展示。
大阪市役所のロビーを占拠していたトらやん。
非現実感や異質さと可笑しさが際立っている。
サン・チャイルド 2012 南茨木駅前
高さ6.2m。東日本大震災からの再生復興への希望の
モニュメントである。駅前ロータリーにそびえ立つ。
防護服を脱ぎ、遠く未来を見つめる眼差しは力強い。
トらやん 2012 瀬戸内国際芸術祭2013
トらやんの大冒険より 小豆島ジャンボフェリー
神戸から小豆島までトらやんと一緒に過ごす。
ユーモラスでほのぼのした姿は日常を忘れさせる。
スター・アンガー 2012 瀬戸内国際芸術祭2013
坂手港 直径5m(トゲ含む)
気持ちよい青空の下、ミラーボールは光を反射し、
龍は周囲を威嚇する。頼もしい港の守り神である。
ANGER from the Bottom (地底からの怒り)
高さ8m。2012 瀬戸内国際芸術祭2013
坂手港近くの古井戸
ビートたけしとの共同作品
人間が落とした斧が神様の頭に刺さっている。
怒りに満ちた姿は井戸の持つ神秘性を増幅させる。
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