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そこには思索するための場所がある
めぐりめぐらす。そこは思索するための場所として、
古い小学校を改修してつくられた宿。設計したのは
建築家の中村好文氏。世界中を旅する建築家は意中
の建物の空間への想いをその宿に込めているという。
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それはめぐりめぐらすのシンボルマークのモチーフに
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中村好文氏はこの宿において、一人ひとりが自分自身
と向き合える空間を形作る。その際に思いをはせたの
は氏の意中の建築のラ・トゥーレット修道院だという
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山道を越えてたどりついた風景に佇むめぐりめぐらす
中村好文氏は伊丹十三記念館も手掛けている
めぐりめぐらすで、旅や日常に想いをめぐらす。宿泊
はできなかったが、その建物が建つ風景に身をおいて、
旅に想いを重ねる。九州の様々な場所をめぐってきた。
そしてたどり着いためぐりめぐらす。なぜめぐるのか。
それは旅に出て、何気ない街の角の先に、ずっと続く
坂の上に、その海の向こうに広がる風景に出会うため。
五島の旅を思いついた時、まず最初にめぐりめぐらす
に泊まることを考えたが、急な旅の計画であったので
予約はできなかった。でもこうして訪れて、その建物
が持つ思索をするための空間の一端にふれ、この宿の
建つ場所で、旅への想いをめぐらせることはできた。
また様々な場所をめぐってきた。それは移動すること
により、風景が切り替わり、いろんなものが目に映る。
空や雲は時々によって表情を変え、太陽はその景色に
色合いを与える。緑は風にゆれ花は風景を色づかせる。
九州にきて、この旅で長崎の旅もひとまず終わり。九州
を離れ、また別の所で旅を始めることになると思うが、
九州の地での旅のことをきっと忘れないと思う。なぜ
旅をするのか。その先にある風景を感じ、その風景が、
過去や未来につながっていくと、感じているからかも
しれない。そんな想いをめぐらせつつ、旅を続けよう。
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