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世界に認められた原城跡へ

2018年に世界文化遺産に登録された長崎と天草地方
の潜伏キリシタン関連遺産。潜伏のきっかけ、禁教期
の信仰の場所や実践、信徒発見、潜伏の終焉などを示す
12の構成資産から成っている。この原城跡は1937年
の島原・天草一揆の主戦場。この出来事をきっかけに
200年を越える日本の鎖国が確立され、国内宣教師
の不在、そしてキリシタンの潜伏の歴史が始まった。


長崎の旅で訪れた大浦天主堂は12番目の構成資産

そして原城跡は1番目。潜伏キリシタンのきっかけに

駐車場は本丸から離れた場所に。整備された道を歩いて本丸へ
快晴に恵まれ、気持ちのよい空の下を進む
 もう跡形もない三の丸の中を進む
当時は約6万㎡の広さの曲輪だったという
そして二の丸の中を過ぎ、本丸への道は続く
二の丸は約8万㎡の曲輪。原城の主戦場となった場所
てくてくと歩いてようやく本丸へ
案内板でみるとその城の大きさがよくわかる
よみがえる原城というVRのサービスも

VRで再現された原城も楽しもう

有馬キリシタン遺産記念館に原城の遺構についての展示も
鏡石、龍の飾り瓦、天下一の陶磁器などの様々な遺構を知る
実際に本丸の跡を歩きつつ
レンタルしたIPADの映像と見比べながら進む
三方を海に囲まれた天然の要塞であった原城は
二の丸、三の丸を持つ大きな広大な城郭
そして城郭の中枢部となる本丸の中心へ
ここはかつて壮絶な戦いの場。今はただ穏やかな風景が広がる
海の向こうに見えるのは天草地方
広がる海の風景と浮かぶ雲を眺めて
木の下の案内板には白洲の記載

世界で3カ所にしかみられないという植物の繁殖も

穏やかな風景の中を歩く
本丸跡には天に向かい祈る天草四郎の像や
十字架のモニュメントは
ここがキリスト教徒による一揆であったことを物語っている
また周囲に広がる海の風景を眺めつつ
本丸の跡地をぐるりとめぐる
かろうじて残された石垣沿いを歩けば
また二の丸、三の丸に風景に。遠くには雲仙の山々
緑に覆われていく破壊された石垣の横を過ぎ
本丸の入口まで戻ってきた
海の向こうに見える湯島。一揆前日に湯島の談合があった場所
空には大きな白い雲。島原・天草一揆は400年近く前のこと

海を望む原城跡。空からみればその立地がよくわかる

原城跡は潜伏キリシタン関連遺産のきっかけの場所

有馬キリシタン遺産記念館からもすぐの位置にある

長崎、そして島原への旅で日本におけるキリスト教の
歴史を知ることができた。1549年に日本に伝えられた
キリスト教によって日本の、そして九州の地の人々の
運命は大きく動いていく。さまざまな要因が重なって、
1637年に起きた島原・天草の一揆。歴史を語る風景
の中に身を委ね、遠い過去の出来事に思いをはせる。
長崎にある世界遺産の地をめぐる旅を続けていこう。

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