見出し画像

石とガラスとスチールが織りなす空間へ

出島を後にして長崎の旅を続けよう。港の風景の中
を進み、海沿いに建つ美術館へ。そこは2005年に竣工
した隈研吾氏により設計された長崎県美術館。運河を
またいで建つ、ルーバーのデザインが際立つ建築だ。

出島からまた長崎港の風景へ
1571年に開港した長崎港は今も進化し続ける
2000年にオープンした出島ワーフ沿いを歩く

ここには都市型のヨットハーバーも

長崎港を眺めながらの昼からのビールは我慢して
まだまだ日帰り旅の半ばで、先に見える建物へ
そこには石とガラスとスチールが織りなす空間を持つ
運河をまたいで建つ長崎県美術館

軽やかに連なっていく石材、風景を映しこむガラス、
リズミカルに並ぶスチール。素材が語りかけてくる

水と運河と自然とつながる長崎県美術館

建物のルーバーとつながるサインのデザイン
ゆるやかに空間をつなぐルーバーのデザインに
導かれて階段を進んだ先には
鮮やかな緑の芝生と青い空。連続するルーバーのデザインは
上階へとつながっていく。素材感が強調されるデザインの中
屋上へとつながる階段を上り
気持ちのよい風景が広がるテラスへ
石の素材が際立つデザインのテラスは
風景とつながる彫刻ギャラリーとなっていて
太陽の光と影と彫刻と
一面に広がる港の風景も楽しんで
石材はブラジル産のジャロサンタセシリアという花崗岩
屋上テラスから下階の展示室へ
階段室に面した光を透過する壁面は
波佐見焼陶板壁。長崎ならではのデザインだ
ルーバーとつながる陶板壁
壁や屋根と連続していくルーバーのデザイン
運河にかかるブリッジはカフェの空間にもなっていて
人と風景をつなぐ装置にもなっている
その時はイッタラ展が開催中であったが
今回は美術館に設置された彫刻と
外から内につながるルーバーのデザインや
光と影。そしてその先の常設展を楽しんだ
ピクトデザインも楽しんで。EVに乗って
1階に降りて外の回廊へと向かう
運河に面した回廊の水盤に
ルーバーのつくる影はゆらめいて
石とガラスとスチールが織りなす空間を楽しもう
ガラスは風景を映し、建物に広がりを与え
スチールの庇はリズムカルに影を落とす
運河に面した回廊は人と水際をつなぐ場にもなる
ルーバーは視線を緩やかに遮ったり透過したり
建物をぐるりと巡り、風景とつながる空間を楽しんだ

美術館では、建築そのものも楽しもう

開放的な長崎県美術館は地域と人をつないでいく

動画で長崎県美術館の魅力にあらためてふれる


運河をまたいで、水の風景とつながる長崎県美術館。
広い空を背に、海に面する長崎ならではの景色がある。

ベージュ色の磨かれた花崗岩。石とガラスとスチール
が織りなす空間。それぞれの素材は日の光を反射し、
透過し、受け止めては影を落とす。運河の水はゆらぎ、
屋上テラスの緑は輝き、気持ちのよい空間が広がる。

周囲の自然をとりこみ、風景と一体となった美術館は
人と人をつなぎ、人と風景をつないでいく。空間を
緩やかにつなぎ、連続するルーバーに導かれるように
建物をめぐって、そのつながるデザインを楽しんだ。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?