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アートはよくわからない、それも含めて楽しい

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わからなくたっていい。何か違いを感じることができるなら。日常から離れて、日常を見つめ直すきっかけを探しに、今日もアートに会いに行こう
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#福岡市美術館

もっとゴッホを好きになる

昨年末、福岡市美術館のゴッホ展を訪れた。 今までゴッホの作品は、いくつかの美術館で 収集されている数点を見たことがある程度。 まとまった一連の作品として鑑賞するのは、 今回が初めてで、実物への期待感が高まる。 今回、原田マハさんの講演会もあったので 応募してみるも、あえなく落選。又の機会を 心待ちに、マハさんの小説を読み進めよう。 今はリーチ先生、次はリボルバーにしよう。 ロビーに入ると、田中達也氏のゴッホ展に 向けたミニチュア作品の紹介がされていた。 レディメイドの

交流や多様性への思いが込められた作品

ウィンド・スカルプチャー(SG)Ⅱ  インカ・ショ二バレCBE  2019年に、福岡市は市制130年を迎え、 1979年に開館した福岡市美術館は40年の 時を経てリニューアルされている。 この作品は、2021年7月に設置公開された。 古来、交流を象徴する船。その帆のはためく 様子に、福岡市の過去から未来への鍵となる 交流や多様性という思いが込められている。 インカ・ショニバレ氏がモチーフとして用いる アフリカンプリントは、豊かな文化の交わりも 表している。風になびく軽や

遠くをみつめるまなざしに引き寄せられて

《Untitled》KYNE 2020 福岡市立美術館には、KYNEによって描かれた 約3m×13mの女性の壁画が展示されている。 2022年12月末まで期間限定の作品である。 作品には「公共性と自由」というテーマがあり、 建物のガラス越しに外を見つめるまなざしには、 外に出ることができない憂いが表現されている。 KYNE(キネ) 福岡生まれで福岡を拠点とするアーティスト。 クールな女性をシンプルに描く作風である。 Casa BRUTUS  カフェとロースターの 描