もっとゴッホを好きになる
昨年末、福岡市美術館のゴッホ展を訪れた。
今までゴッホの作品は、いくつかの美術館で
収集されている数点を見たことがある程度。
まとまった一連の作品として鑑賞するのは、
今回が初めてで、実物への期待感が高まる。
今回、原田マハさんの講演会もあったので
応募してみるも、あえなく落選。又の機会を
心待ちに、マハさんの小説を読み進めよう。
今はリーチ先生、次はリボルバーにしよう。
ロビーに入ると、田中達也氏のゴッホ展に
向けたミニチュア作品の紹介がされていた。
レディメイドの見立てと発想が限りない。
パレットの舞台の上で、絵筆は糸杉となり、
デッキブラシが、稲穂の風景を作り出す。
いろんなものを、角度かえて見ることで、
本来の機能と違う使い方を見出すことで、
ミニチュアの楽しい世界が繰り広げられる。
音声ガイドでは、浜辺美波さんがナレーションを
担当されていた。昨年見た、君の膵臓をたべたい
での桜良の声を思い出し、音声ガイドを借りた。
いや、美術館ではいつも借りるようにしている。
ロビーのフォトスポットには、黄色い家。会場には、
黄色い家の実物を含め、真近に迫る作品の数々に、
圧倒された。オランダのクレラー・ミュラー美術館
に所蔵される52点もの作品を鑑賞することができた。
中でも楽しみにしていたのは、やはり糸杉の絵。
夜のプロヴァンスの田舎道は、勢いと動きのある
筆使いで空や月や星が描かれて、夜道を照らす。
糸杉を含め全てのものが力強く表現されている。
カードゲーム好きが高じて、いろんなカード
を購入した。この名画カードもそのひとつで、
子供達のためと言いつつ、大人も楽しんでいる。
ここにも、ゴッホの糸杉の絵が収録されている。
やはり写真や資料で見る絵と、実物は異なる。
筆使い、色使い、鮮やかさ、絵の大きさなど、
実際に見てみないと感じ取れないことがある。
ミュージアムショップで、お土産を購入した。
黄色い家と糸杉のゴーフルは、帰省のお土産に、
ひまわりと黄色い家のマグネットは自分用に。
雑貨には目がなく、つい小物に手が出てしまう。
美術館では、それなりにお金を使ってしまう。
でも、遠くはなれた外国から、貴重な絵画が
運ばれてきて、鑑賞できる機会はまたとない。
鑑賞とその出費も含めて楽しい思い出である。
※クレラー・ミュラーHPより参照
これが、オランダのクレラー・ミュラー美術館。
緑に囲まれてひっそりと佇む美しい美術館である。
庭園には屋外彫刻が散在していて、歩き回るのが
楽しそう。いつの日か、訪れてみたい場所である。
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