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アートはよくわからない、それも含めて楽しい

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わからなくたっていい。何か違いを感じることができるなら。日常から離れて、日常を見つめ直すきっかけを探しに、今日もアートに会いに行こう
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2021年12月の記事一覧

切り取られた空を見上げて

キッチンハウスの福岡ショールームでも、 四角に切り取られた空を見ることができる。 天井に開けられた四角い開口部といえば、 ジェームズ・タレルの作品を思い出す。 日本での作品は、 21世紀美術館(金沢)、地中美術館(直島) 光の館(十日町市)、熊本市現代美術館にある。 とくに印象的であるのは、光の館である。 この作品は、宿泊施設となっていて、 作品の下で寝起きすることができる。 開口部は、建物中央の和室の天井にあり、 決められた時間に、電動で開けることができる。 雨が降

黄色いカボチャに誘われて

黄色いカボチャといえば、私にとっては コリンキーというカボチャの一種でなはく、 草間彌生の「南瓜」という作品である。 風景を一変させる存在感、 愛くるしさと少しの気味悪さ、 めまぐるしいドットパターン、 どっしりとしたフォルムと、 愛嬌のある雰囲気と佇まいに、 会いに行く度に魅せられている。 海と空に囲まれた、直島の黄色いカボチャ。 独特の形と色合いは、太陽を背に輝いてる。 台風の影響で海に流され、破損してしまったが、 また、元の位置に展示されることを願うばかりだ。 2

関西のゆるキャラのレジェンドといえば

籔内佐斗司氏の作品に初めて出会ったのは、 島根県立美術館での宍道湖うさぎである。 小さくても、連なりがもたらす存在感があり、 今にも動き出しそうなほどの躍動感がある。 博多の街中にもいくつかの作品がある。 童子をモチーフとした姿はユーモラスで、 コミカルに動き回る様子は楽しげである。 ゆったりと優しい表情に気持ちが安らぐ。 走る童子 ANAクラウンプラザホテル 福岡 縁結び七福童子 JR博多シティ つばめの杜ひろば 和顔施合掌地蔵 JR博多シティ つばめの杜ひろば

「何の白兎」というでしょう?

沖合の島からワニの背を伝って、 本土に渡ろうとしたウサギが ワニに毛皮を剥ぎ取られ、 大国主神に助けられるという内容の、 日本神話に登場する物語のことを、その 舞台から「何の白兎」というでしょう? みんはやという早押しクイズアプリからの問題。 何だっけって思っている間に、相手に正解される。 そう、因幡の白兎だ。 宍道湖うさぎ  薮内佐斗司  写真は、島根県立美術館の庭のウサギたち。 因幡の白兎をモチーフにされている。 12匹も並べられたウサギたちには、 今にも動き出し