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うつわの魅力は眺めることと使うこと。想像力が刺激される

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うつわの世界は限りない。さまざな技法、窯元の個性、一枚一枚の柄や色、そして焼き加減。同じデザインでも器によって違いがある。
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#有田焼

有田町には深川製磁本店がある

CHINA ON THE PARK忠次館へ、昨年の夏に訪れた。 そこは、深川製磁の初代・深川忠次氏が手がけた作品 から、現代の作品まで、深川様式のすべてを展示する ギャラリーである。さまざまな魅力のあるうつわや、 深川恵似子さんによる洗練された作品にも惹かれた。 そして有田の町に深川製磁本店がある。路地裏の先に 見えるさくら色の外壁に、当時のモダンな様子を思い 浮かべる。1934年の大正期に建てられた深川製磁本店 はスクラッチタイルを外壁に用いた木造3階建。建物 と所蔵品は

その格子戸の奥にある美しき世界

有田の町を楽しむ旅を続けている。トンバイ塀の無数 の茶色。ひな祭りの飾り付けの彩り。西洋館の薄い緑に 陶山神社の淡い青。立ち止まり、また進み、町に散り ばめられた美しさをたどる。そしてその格子戸の奥へ。 1879年に八代深川栄左衛門により設立された香蘭社 by koranshaは、現代のライフスタイルに合わせた器 色絵薄墨墨はじき時計草紋鉢。透明感のある美しさ 墨はじきは、黒が白に反転する 街に残るトンバイ塀へのまなざし 十四代今泉今右衛門は51歳の若さで人間国宝に

器を変えて日々のお酒を楽しもう

お酒はほどほどに、と自分に言い聞かせながら 日々ちょっぴりとたしなむ程度に控えている。 けれど、お酒の種類が増えるほどに、少しずつ お酒の量も増えていく。ボタニカルな素材の クラフトジンも気になる存在。でもお酒は強く ないので、少量をちびりちびりと楽しんでいる。 これは、いつものグラスである。大きな方で焼酎や ウイスキーを、小さい方で日本酒を楽しんでいる。 大きなグラスで、丸い氷の溶ける様子を眺めながら。 小さいグラスで、ほのかな色合いを楽しみながら。 先日、焼酎カップと