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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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#図書館

今度は街のような公共施設から

京都の日本建築のモチーフをたどる旅を終え、新たな 旅を始めよう。2024年の初めに、北摂地域を自転車で めぐる。まずは北大阪急行線の延伸工事による開発 工事が進む箕面船場阪大前駅の側に建つ公共施設へ。 久米設計により手掛けられた街のような公共施設 動画でその構成がよくわかる 先月の3月23日に延伸開業した北大阪急行線。今まで は梅田駅から北へは千里中央駅までであったが、その 先に箕面船場阪大前駅、箕面萱野駅が新設された。箕面 萱野駅から梅田駅までは25分で、利便性が高ま

おにも来たくなるような建物へ

大阪駅の北側で変化を続ける都市。そして大阪の北部 の街も少しずつ変わっていく。大阪の北部といえば、 北摂と呼ばれるエリア。人口の多い順であれば豊中市、 吹田市、高槻市、茨木市と続き、四つの市でも140万人 の人口を有するエリア。それらの街にも新しい建築 は建てられていく。そして茨木市に2023年の10月に オープンした、おにクルという名の新しい施設へと。 育てるをコンセプトにその建物は対話を通して おにクルは茨木市の福岡市長を中心に、8年がかりで 作り上げられた施設。幾度

竹田の街もめぐってみよう

竹田の街で竹田市歴史文化館を訪れた。手がけたのは 隈研吾氏。今回は隈研吾氏の建築に出会う旅でもある が、そこは家族には詳しくは説明していない。家族旅行 では建築はおまけで、限られた時間で手短かに楽しむ。 高知県の梼原町にも、いつかまた訪れよう 竹田の城下町がよい感じ 竹田にはまだまだ訪れたい所があるが いつかまたゆっくりと訪れよう 今回は隈研吾氏の建築に出会う旅でもある 荒城の月は岡城跡がモチーフに こちらで岡藩とキリシタンの歴史がよくわかる 素敵な竹田の街の

ミライへのスイッチをONにしよう

大村市に立ち寄ったもう一つの理由は、この図書館を 訪れること。その街と図書館との関係に惹かれている。 旅先での図書館での滞在は、ほんのわずかではあるが、 訪れることで、日々の暮らしの中の図書館という存在 に思いを馳せ、その街をもっと好きになったりもする。 旅先での図書館に、時代と共に変わるデザインを知る。 武雄市図書館には、新しい図書館のカタチがある。 2019年に開館のミライon図書館には 大村市歴史資料館も併設されている。 設計は佐藤総合計画とインターメディアの共

時代を映す図書館建築とは

図書館という建物が好きである。書棚を眺め、気になる 書籍を手に取りソファに座りページをめくる。中庭に 柔らかな光が差し、穏やかな休日をのんびりと過ごす。 ということができたら、どんなによいだろうかと思う。 大体が旅の途中なので、図書館を訪れる時はゆっくり したくても、なんとなく駆け足気味である。幸い家族も 絵本が好きなので、なぜ旅行で図書館という押し問答 にもならず、いろいろな図書館を訪れることができた。 というわけで、そんな素敵な図書館が、家から自転車で 行ける距離に欲

楽しさいっぱいの絵本館

射水市絵本館 長谷川逸子 1994 富山県射水市にある絵本館である。 あちらこちらに、いろんな仕掛けが散りばめられ、 色合い、形、やわらかさ、とにかく楽しげである。 館内には、ゆるやかなスロープがあり、 階段を使わずに上下階をいったり来たりもできる。 建物の中を歩いていると、いろんな角度から、 いろんなものが見えてきて、新しい発見がある。 大人も子供も、からだ全体で楽しむことのできる 素敵な建物である。