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ミライへのスイッチをONにしよう

大村市に立ち寄ったもう一つの理由は、この図書館を
訪れること。その街と図書館との関係に惹かれている。
旅先での図書館での滞在は、ほんのわずかではあるが、
訪れることで、日々の暮らしの中の図書館という存在
に思いを馳せ、その街をもっと好きになったりもする。

旅先での図書館に、時代と共に変わるデザインを知る。

武雄市図書館には、新しい図書館のカタチがある。

ミライon図書館にやってきた
異なるデザインと質感の外壁に目が留まる
庭に面して曲面状に連なるガラス窓
緩やかに弧を描く形状は大村湾がイメージされているという
内部では1Fエントランスからの写真撮影は許可されていた
明るい木の天井とやさしげな色合いのレンガタイルが
明るい空間をつくる。左手にはこどもしつ
開架4万冊の蔵書のある児童図書館でもある
ベンチは大村湾に浮かぶ船をイメージされている
開放感のある階段により上下階はつながりを持ち
上階にいくほどセットバックして
ひとつの屋根に包まれた一体的な空間がある
その日は閉まっていたがカフェスペースも
建物は6階建て。5、6階は書庫等で、利用できるのは4階まで。
建物を通り抜けて反対側のエントランスを出る
勾配屋根により、建物は庭と風景とつながっていく

2019年に開館のミライon図書館には
大村市歴史資料館も併設されている。

設計は佐藤総合計画とインターメディアの共同で。


ミライon図書館は、長崎県立長崎図書館と大村市立
図書館を県と市が共同運営する一体型の図書館として
開館。長崎県の知の拠点として、県民を支える図書館
として位置付けられ、約202万冊の蔵書を持つ九州で
最大規模の図書館。1階には開架4万冊の児童書を持つ
場所もあり、子供にとっての未知の世界への扉もある。

図書館に行き新たな知識に出会う。またそこで感動的
な空間を体感する。一つの屋根の下で閉じることなく
連続する空間は境界をつなげていく。知識はけっして
閉じているものではなく、何かとつながっているもの。
何かを知れば何かにつながる。そんなイメージが、形が
この図書館にはある。ミライonには書物によって知る
過去や現在からつながる未来への思いが込められる。
図書館に行って、ミライへのスイッチをオンにしよう。

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