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ミュージアムへのいざない。アートだけではない楽しみがある

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入り口までの期待感や周りの風景を取り込んでいること、アートの展示だけでないミュージアムの魅力。アートとよい関係をもつミュージアムに物語を感じる。素敵なミュージアムを求め旅に出よう。
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2024年6月の記事一覧

建物には建築家の思いも込められて

建物には建築家の思いも込められて かつて見た大きな吹き抜けに建築家の思いも感じて 2年半の間、九州で単身赴任で過ごした。その間に九州 で様々な建物や空間にふれた。博多にあるこの大きな 吹き抜けもその一つ。設計を手掛けたのは、当時39歳 であった黒川紀章。この建物に九州で出会わなければ、 他の建物にも興味を示していなかったかもしれない。 九州で途方もない建物に出会い、建築家の作る空間を 体感した。そしてノートを綴り、その思い出にひたる。 黒川紀章が手掛けた空間への旅も続け

建物では写真家の思いが受け継がれて

酒蔵で至福のひとときを過ごした後は また奈良の街並みを歩いての旅へ。まだ続く旅のこと を考えて、酒蔵では利き酒だけに留めておき、確かな 足取りでその先へと進む。次の写真家の思いが受け継 がれる建物は、以前から気になっていた場所でもある。 今は内部がどのようになっているか気になる所 その日は水曜日で閉まっていて こちらの動画で入江泰吉について学び かつての展覧会の動画で、残された作品にもふれて 様々な角度で開かれた展示会から その写真家のたどった道を垣間見る そ

東大阪にあるANDO建築を訪れて

東大阪には魅力のある建築が散りばめられて ANDO建築はひとつのカテゴリーにも 近畿大学の東大阪キャンパスに散りばめられた様々な デザインの建築を楽しんだ。東大阪にある魅力のある 建築といえば、ANDO建築もそのひとつ。木々の中に ひっそりと建つコンクリート打ち放しのシルエット。 そこは偉大な作家の自宅の、いくつもの物語がつむぎ 出された書斎の側に記念館として2001年に開館した。 建物は地下に掘り込まれることで、雑木林に包まれる 司馬遼太郎は東大阪氏の名誉市民にも