別れってなんで悲しいのかを考えてみた
3月末って別れの季節ですね。
学校を卒業、会社を退社、いろんな別れがある時期です。
ところで、人と別れるってなぜ悲しいのか?を考えてみました。
僕も転校、卒業、転職、彼女との別れ、離婚、いろんな別れを経験してきました。
過去の経験を振り返ってみて感じる別れの悲しさの元ってなんだろうと考えました。
物事の本質を考える時には「置き換えること」や「極端に考えてみる」とヒントが得られます。
極端に考えてみます。
僕が突然、無人島に生まれ、今ままで誰とも会わずに生きてきたとします。
その人生に別れは存在しません。おそらく悲しい想いはしないでしょう。
人と会ったことがないので、言葉もわからないし、考えるということも難しいと思います。考える時に言葉というのはとても大切だからです。そのへんは「サピエンス全史」に書かれている認知革命を読めばわかりやすいです。
無人島に一生一人で生きていたら、自分と他者という比較ができないので、そもそも自分という存在を認識するのが難しいと思います。
置き換えて考えてみます。
自分が蟻だったらどうか?
蟻は集団で生活しますが、仲間の蟻が死んだことに対して蟻が悲しんでるとは思えません。蟻に感情はないはずです。
※ハンターハンターのキメラアントは別です。
極端に考えたり、置き換えてかんがえてみました。
ではなぜ人間は別れを悲しむのか?
僕が思ったのは「孤独」を恐れているからだと思います。
僕も孤独を恐れています。今この世界に突然僕以外の生物がいなくなったら頭がおかしくなると思います。
ソフトバンクの孫さんは人間の最大の悲しみは孤独だと言っています。
孤独による悲しみを減らしたい。そういう想いで事業をおこなっています。
別れたくない。孤独を感じたくない。
一方で思うこと。「孤独」が人を成長させ、新たな出会いや喜びを生み出す。
感動的な映画、名作に孤独はつきものです。
大切な人との別れや死。
星の王子様が多くの人に読まれて、心を動かすのは別れがあるからだと思います。
人生を色濃く感動的なドラマにしていくには別れは必要です。
つまり、別れって幸せになるために必要なんだと思うんです。
僕も最近もいくつかの別れを経験して悲しい想いをしました。
でも、いつまでも凹んでられません。乗り越えてもっと自分の人生を幸せにします。
幸せというのは別れで悲しい経験をした人に与えられる特権だと信じて。