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奮闘と感動の2,555km!愛犬とめぐった北海道での絶景と人情の旅

愛犬との旅に興味をお持ちでしょうか?

2007年の夏、私は長期休暇を利用して愛犬と北海道を旅しました。
愛犬のことを思って飛行機は使わず、自家用車とフェリーを利用しての旅。

苫小牧から、洞爺湖温泉、函館、小樽、札幌、富良野をめぐるコース。
北海道の自然や建造物、出会った人々など、多くの発見や感動が2,016枚の写真と共に心に残っています。

9泊10日で2,555kmを走る大冒険!
愛犬と一緒の旅ならではの苦労もありました。
愛犬と一緒の旅だからこその感動もありました。

大好きな愛犬が残してくれた宝物の思い出を記事にすることで、愛犬との旅に興味がある方々に冒険への後押しができれば嬉しいです。

この記事では、私達の冒険についてご紹介いたします。

この記事は2007年07月の旅を振り返るものであり、記載する施設やサービスなどが執筆時点で存在しない場合があります。


めざしたのは愛犬と「楽しい!」を共有する旅

フェリー旅のイメージ

自家用車とフェリーを利用した理由は、愛犬が「楽しい!」を感じられる旅にしたかったからです。乗りなれたマイカーで犬用シートベルトを装着し、いつでも家族と一緒に楽しめた旅に、愛犬も終始うれしそうでした。
愛犬と2,555kmを走った旅の概要は以下の通りです。

旅のコース(番号順に移動しました)
  • 【1日目:走行距離219.2km】
     神奈川の自宅を出発し、那須のペンションで前泊。

  • 【2日目:走行距離505.3km】
     八戸港フェリーターミナルへ移動。フェリー泊。

  • 【3日目:走行距離165.1km】
     苫小牧フェリーターミナルから北海道へ上陸。
     ノーザンホースパーク、レークヒル・ファームを観光。
     洞爺湖温泉の旅館で宿泊。

  • 【4日目:走行距離173.6km】
     函館へ移動し、函館山などを観光。函館のペンションで宿泊。

  • 【5日目:走行距離247.0km】
     大沼公園を観光し、小樽へ移動しヒルトン小樽にチェックイン。
     小樽運河を散策し寿司屋通りで寿司をテイクアウト。ホテル泊。

  • 【6日目:走行距離78.5km】
     北一硝子、小樽オルゴール堂を観光し、札幌へ移動。
     モエレ沼公園を観光し、ペットOKのビジネスホテル泊。

  • 【7日目:走行距離32.5km】
     百合が原公園、札幌大通り公園、時計台を観光。
     ペットOKのビジネスホテルに連泊。

  • 【8日目:走行距離210.5km】
     三段滝公園で休憩し、富良野へ移動。
     ファーム富田を観光し、富良野のペンションにチェックイン。
     ぜるぶの丘、ケンとメリーの木、マイルドセブンの丘を観光。
     ペンションで宿泊。

  • 【9日目:走行距離227.6km】
     カルビー工場、日の出公園で観光し、再度ファーム富田で買い物。
     苫小牧西港フェリーターミナルへ移動。フェリー泊。

  • 【10日目:走行距離696.4km】
     八戸港フェリーターミナルから本州に上陸。
     SAで休憩を入れながら、ひたすら高速道路を走って神奈川に帰宅。

愛犬と一緒の旅ならではの苦労

愛犬連れの旅は制限されること、考慮しなければならないことがあります。
私達が苦労し奮闘したポイントは大きく以下の3つです。

1.フェリーの予約と行動制限

八戸港フェリーターミナルにて

本州から北海道に渡るために、愛犬と過ごせるフェリーを探して予約をしました。愛犬と一緒に過ごせる船室の数は限られており、少ない枠の予約は競争率が高くて大変でした。
予約開始時刻からのスピーディーな予約準備(シミュレーション)は必須で、Webサイト、電話予約を駆使して目的の特等船室を予約できました。

また、船室での過ごし方も制限されているため、とても気をつかいました。
特等船室の客でも愛犬連れは歓迎されていない雰囲気が残念。

他のお客様の迷惑になりクレームがきた場合は車に戻す趣旨の説明をされ、ダニアレルギーの心配があるのでバリケンから出さない指示があり、念書も書きました。これは、人間社会から見て当然のことだと理解できます。

「ペットは家族の一員」との認識がされる前の頃の話。一緒の船室にいられるだけで有り難かった時代。
現在の利用状況については調べてみる必要があります。

2.観光での配慮

ファーム富田にて

観光でも、ペット連れ可のスポットだけを選び旅の計画を立てました。
また、愛犬に無理させず楽しめるスポットであることも、大切な選択要素でした。

観光中に注意したことは、少しでも愛犬の調子が悪そうであれば、予定を中止して休息を取ること。
例えば、函館山で夜景鑑賞の予定でしたが、展望台で愛犬が震え出す体調不良がありました。大事を取って日が暮れる前に下山し、安静にして様子を見ました。

このような余裕をもった無理のない行動が、9泊10日の長旅を成功に導いたと思います。

愛犬連れで食事できる場所も限定されるため、食べたいものも少し我慢する必要がありました。
ペットOKだったレストランテラス席が無くなっていて、計画を変更したケースもありました。

3.宿泊施設の選定

札幌で宿泊した愛犬OKのビジネスホテル

愛犬との旅行では当たり前のことですが、宿泊施設はペット宿泊OKの宿に限定されます。旅の目的地に合わせてペット宿泊OKの宿を探しました。

苦労したのは札幌での宿探し。その当時、愛犬と泊まれる宿がほとんど無かったのです。最終的に予約をしたのは、愛犬と宿泊可能なビジネスホテルでした。

そのビジネスホテルのサービスは以下の点で驚くべきものでした。
・掃除がとても行き届き、気になる匂が全然ない
・食堂に愛犬同伴で行くことができる(ビジネスマンもいるのに…)
・ロビーのショーケースに愛犬用品が置いてある

実際に訪れるまで心配でしたが、ビジネスホテルなのに愛犬連れに優しい宿でした。

愛犬と一緒の旅だからこその感動

愛犬連れ旅は制限されることがある反面、愛犬がいることで生まれる感動もあります。むしろ、愛犬連れのメリットにデメリット以上の価値があると思います。私が感動したポイントは大きく以下の2つです。

1.愛犬との記念撮影

札幌大通公園にて

大好きな愛犬と旅の思い出を写真に残すことも、旅の重要な目的の一つだと思います。有名な風景と愛犬のコラボレーション写真は素敵で感動する作品となります。

ラベンダー畑や札幌時計台をはじめ、たくさんの写真を撮ることができました。その写真達を見るたびに、その時の家族の笑顔を思い出します。

2.愛犬がきっかけで生まれる人々とのふれ合い

ヒルトン小樽での心優しい愛犬宛ての手紙とプレゼント

愛犬がいることがきっかけで、人々とのふれ合いが生まれました。
その時の会話をいまでも鮮明に覚えています。

「また来週おいで!(笑)」
と冗談を言った洞爺湖温泉の女将さん。

「ミック、じゃあまたね!…って言えないんだよなぁ~」
と残念そうだった札幌で食事をしたレストランのオーナーさん。

「今日のワンコは大人しいね!」と笑顔で愛犬に特別なおやつをくれた
富良野で宿泊したペンションのオーナーさん。

このような温かい人々とのふれ合いが生まれるのは、愛犬のおかげだと思います。

さいごに ~旅の魅力は「一期一会」~

旅を快適に支えてくれた愛車

愛犬連れのため「出来なかったこと」や「食べられなかったもの」もありました。しかしながら、私にとっては愛犬と一緒に北海道の景色を目に焼き付けた時間こそが、最も大切な思い出として残っています。

感動した風景や出会った人など、この記事ですべてをお伝えすることはできません。その中でもっともお伝えしたいことは、旅の魅力は「一期一会」の出会いであると感じたことです。

綺麗な自然、素敵な建造物、愛犬が一緒だったから出会えた温かい人々。
そのような「楽しくも切ない一期一会」が人生の財産となって残るからです。

最後に、この旅で教わった「一期一会」の魅力を言い表した言葉をご紹介します。

写真を見せて、「この風景はどこに行けば見られますか?」と聞くお客さんがいるけど、同じ風景を見ることはできないの。

富良野でお世話になったペンションのオーナーさんの言葉

あなたも愛犬と一緒に冒険の旅に出てみませんか?

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