見出し画像

ヌーラボがコミュニティマーケティングを再起動した理由とは?

どうも。ヌーラボの原田(@yasuhirox)です。2023年8月からマーケティング部を率いています。

このnoteは、ヌーラボブログリレー2023 for Biz Advent Calendar 2023の12月2日の記事です。

2023年はヌーラボにとってコミュニティマーケティングを再起動させた1年でした。この1年を忘れないよう、ヌーラボブログリレー2023 for Biz Advent Calendar 2023のテーマとして書いてみることにしました。


ヌーラボのコミュニティの原点

ヌーラボはコミュニティから生まれ、そして、コミュニティによって育てられた企業として知られています​​。

代表の橋本は、福岡のITコミュニティにおける中心的な役割を果たしてきましたし、クリエイティブシーンのキーマンとして長年にわたり、コミュニティの発展に寄与してきました​​。

エンジニアとしてのキャリアを歩む中で、プログラミング言語の学習を目的としたエンジニアコミュニティ「Mobster(モブスター)」を設立。

Mobsterでは、プログラミングの勉強をエンターテインメント的な要素を取り入れて行い、生放送などを通じてコミュニティから新しいコンテンツを生み出していました。

また、海外のオープンソースソフトウェア(OSS)の最新情報をいち早く取り入れ、日本におけるその普及をリードし、自社で開発したソフトウェアもOSSとして公開していました。

Mobsterでイベントを開催する時は700~1,000人を集める規模へと成長したそうです。さらに、当時はソーシャルメディアが確立されていない時代だったので、コミュニティのコミュニケーション基盤としては、mixiやはてなが利用されていたとか。

さらに2011年にはOSSに限らず、福岡のスタートアップコミュニティを巻き込む新たな試み「明星和楽」を設立しました。

これらは、代表橋本にとってのコミュニティマーケティングの原点であり、ヌーラボの精神の根底に流れるものなのです。

なぜコミュニティの再起動なのか?

コミュニティの存在こそ、ヌーラボが長期的に競争で優位に立つために重要な要素だからです。

また、コロナ禍の収束に伴い、リアルイベントの再開が可能となった今、コミュニティマーケティングには新たな息吹が吹き込まれています。

共に過ごす時間から生まれる共有体験というのは、オンラインでは得難い特別な結びつきを創出するものです。同じ人間と同じモノを見ること、そしてそれを共有しあうことの重要性をこの1年で知りました。

さらに、対面でのネットワーキングは新しい人脈を構築し、ビジネスだけではなく、個人的な成長の機会まで創ってくれます。また、参加者同士の強い絆は、ブランドへの愛着やロイヤリティの向上にも寄与するため、ブランドイメージの形成にも一役買います。

参加者たちが経験や知識を共有することで、ブランドとの繋がりが生まれ、ブランドの価値観やビジョンが顧客に深く印象付けられるという効果まであると確信しました。

以上のことから、コミュニティの存在感というのは、企業にとって長期的な価値をもたらす資産となり得るわけです。

コロナ禍で一時的に衰えたコミュニティの活動を再び活性化させることで、「コミュニティ」という言葉を再定義し、コミュニティを中心としたマーケティングを行っていく決心をしました。

CLS高知にスポンサーとして参加

2023年10月21日、高知で開催された「CLS高知(コミュニティリーダーズサミット in 高知)」に参加しました。

12回目となるコミュニティの祭典で、「遠くへ行きたければみんなで行け」というテーマのもと、課題先進県である高知で、参加者が一丸となって課題解決を目指すイベントです。

当初は、このイベントが単なるコミュニティに関する課題を共有し、参加者間の絆を深める場所だと思っていましたが、実際は課題先進県である高知にコミュニティーのリーダー招いて、課題解決を目指そうというものでした。

ここで感じたのが「巻き込み力」の大切さです。コミュニティは共感を得て自律的に動くもので、そのためには情熱を持って、熱量の高いメンバーを巻き込む力が必要であることを実感しました。

最初は単なる傍観者だった私ですが、CLS高知に参加することで、メンバーの熱量や発言に心を動かされ、「巻き込まれていくる」体験をしました。

そして、CLS高知で「外のモノサシ」にも触れます。

自分たちのコミュニティ活動を他と比較すると「他と負けているな」と思うケースもありますが、実は自分たちが手にしている価値を評価できていないケースもあるということです。

ここで大事なのが「外のモノサシ」です。

これはネガティブなケースでも言えます。自分たちは「成功している」と思っていても、全くそのように思われて行けないケースもあります。

高知といえば「カツオ」ですが、地元民からするとカツオは日常的すぎる食べ物です。しかし、私たちからすると「高知のカツオ」の価値は非常に高く、それは非日常ともいう体験なわけです。

私たちが日常的と思っていることが、"外のモノサシ"を通じて見ると、他の人にとっては非日常的であり、その大きな価値を持つことに気づくことも大切ということを知りました。

再起動するためになにをしたのか?

まずは代表の橋本、マーケティング部のメンバーたちと『#CMC_Meetup Tokyo Vol.27 コミュニティ「はじめの一歩」どうするの?』に参加しました。そこでメンバー全員が同じコンテンツを見て、どのように感じたのかを話し合いました。

さらに、コミュニティマーケティングに真剣に取り組むために、コミュニティマーケティングに専門特化するために採用を行いました。

コミュニティマネージャーとコミュニティマーケティングの役割を明確に区別することで、各チームが特定の業務に専念し、効率的に働くことができるようになります。

コミュニティマーケティングは各部門とのコミュニケーションが重要視されます。さらに、コミュニティのニーズだけではなく、参加する人たちの関心、行動パターンを深く理解することが不可欠です。

これにより、効果的なコミュニケーション戦略を立てることができます。

この取り組みは必ず組織に反映されますので、これも本気やってく意思の表れです。専門組織を作ったことで、コミュニティの方針・提供価値も定義ができました。

コミュニティからも価値を提供する

今回、マーケティング部では新しいミッションとバリューを設定しました。この過程で、メンバー全員が共通の書籍を読み、マーケティングに対する統一された理解を深めました。

私たちはマーケティングを「価値を創造すること」と定義し、特にプロダクトマーケティングにおいて、この価値創造が極めて重要であると考えています。

コミュニティ内での価値は、経験や関係性といった無形の価値として表れます。これは、メンバーがコミュニティの一部と感じること、つまり強い帰属意識を意味します。

そして、私たちがコミュニティで目指すべきは、共通の関心事について議論できる環境や、共感によって生まれる一体感など、多岐にわたる価値の創出と横のつながりですね。

この価値を提供するためには、言葉によるコミュニケーションだけでなく、メンバーの体験を豊かにするコンテンツの提供が重要です。

コミュニティはコンテンツを生み出し、またそれを享受する場でもあります。そして、その連続性ある体験が、認知ではなく想起を促し、強い絆で結ばれたクラスタが複数発生すると信じています。

ヌーラボが運営するコミュニティは、参加者の体験を向上させるタッチポイントとして機能するように継続的にアップデートしていきたいと思います。

最後に…Backlog Worldが4年ぶりに開催!

前回2019年の開催から約4年の時を経て、12/9(土)に福岡でBacklog Worldが開催されます。

「プロジェクトマネジメントに関わる全ての方のための祭典」として全国にあるJBUGの拠点のリーダー陣が有志で集まって準備を進めています。ちなみにJBUGとは、Japan Backlog User Groupの略で「ジェイバグ」と呼びます。

Backlog Worldは、そのJBUGの集大成というべきイベントとなります。プロジェクトマネジメントに関するベストプラクティス満載のイベントとなっているので、興味ある方はぜひ!

一緒に働く仲間も募集中!

ヌーラボはチームのコラボレーションをとても大切にしていますし、コラボレーションをするという文化があります。これからもコラボレーションをすることで、チームとしても個人としても成長していきたいと思います!!

最後に、ヌーラボで一緒に働いてくださる仲間を募集しています。少しでも興味がありましたら、まずはカジュアル面談からでもOKなので、気軽にご連絡ください。


もしサポートいただければ、今後のnoteに生かしたり、他のライターさんへのサポートに回したいと思います。